法科大学院の紹介 取組み
愛知県弁護士会主催「2015年 模擬裁判対抗戦」
愛知県弁護士会主催「2015年 模擬裁判対抗戦」 本学チームが3年連続「最優秀賞」に輝きました
平成27(2015)年3月28日(土)、愛知県弁護士会主催の「模擬裁判対抗戦」が、名古屋大学文系総合会館模擬法廷で開催されました。参加した法科大学院は、原告役が中京大学チーム、被告役が名古屋大学チーム、裁判官役が本学南山大学チームでした。この模擬裁判対抗戦は、愛知県弁護士会の法科大学院委員会が企画・運営するもので、事前に配布された記録をもとに、参加者が、準備書面や証拠関係書類を作成し、当日は法廷で口頭弁論手続を行って、プロの俳優さんに対する人証調べを実施し、判決を言渡すという本格的なものです。そして、元裁判官、弁護士である審査員によって審査・講評が行われます。裁判官役は、当日の法廷での訴訟指揮の手腕が問われますが、本学チームは見事な訴訟指揮を披露しました。判決は、原告の請求棄却との判断でしたが、しっかりとした証拠の評価とかかる証拠に基づく事実認定による説得力ある判決理由が示され、審査員からは高い評価を受けました。模擬裁判対抗戦は、他の法科大学院と交流ができ、互いに刺激を受けて切磋琢磨する良い機会となります。今後も、このような機会を積極的に利用し、院生の皆さんが、毎日の勉強の励みとされることを願っています。
FD研修会の開催
南山大学大学院法務研究科では、授業の内容及び方法の改善を図るために、大学院専任教員によって組織するファカルティ・ディベロップメント委員会(FD委員会)を設置し、この委員会が、法務研究科の授業内容・方法の改善、教員の教育指導能力を高めることを目的とした組織的な研修プログラムを策定・実施します。
法科大学院では、短い在学期間に法曹としての最低限の法律知識と先端的な法現象に対応可能な基礎を学ぶことが要求されます。教える側としては、これまで以上に教育機能が試されると言えるでしょう。具体的には、法科大学院が実務と理論とを架橋する高度な法学専門教育機関であることに鑑みて、実務経験を持たない教員を主として対象とする実務研修プログラムと、教育指導経験を持たない実務家教員を主として対象とする教育実践研修プログラムを策定・実施し、教員および実務家教員の教育資質の改善・向上を図る予定です。
また、定期的に、FD委員会の主催でFD研究会を開いて、不断のFD活動によって教員資質のレベル・アップに努めています。