経営学部紹介
激動するビジネスの今と未来に対応できる
経営のジェネラリストを養成
規制緩和に伴う世界市場化や雇用形態の多様化、国際会計基準の設定など、目まぐるしく変化する現代のビジネスシーンにおいて、企業が直面する課題には、会計人事、経営戦略、流通などさまざまな要素が絡み合い、さらに国際化や情報化への対応も必要になってきています。経営学部では、その複雑化した問題の本質を理解し、世界的な見地から現実的な解決策を探求します。学びの柱となるのは、4コア・3スキル制のカリキュラム。「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」の4領域を偏りなく学び、経営学の基礎をしっかりと固めた上に、「ビジネス英語」「簿記」「情報・解析」のスキルを積み上げます。こうすることで、経営を多面的に捉える力と、グローバルビジネスの現場に対応し得る確かな実務能力、豊かなコミュニケーション能力を着実に養成。激動するグローバル社会の今と未来に柔軟に対応できる、ビジネスのジェネラリストを育成します。
経営学部経営学科の特徴
企業や組織の経営について学ぶのが経営学部ですが、その学問領域は多岐にわたっています。企業・組織というのは、共通の目的を達成するために人が集まって形成され、その活動を統制する上で、労働者「ヒト」をどのように配置・教育するのかが重要となります。ヒトに係わる授業科目として、「経営労務・組織論」「労使関係論」「組織心理学」などがあります。また、企業や組織は商品かサービスである「モノ」を売ることによって利益を得るので、モノの流れや販売促進などについては「流通論」「マーケティング論」「ブランドマネジメント」といった科目を履修できます。そして、経営資金「カネ」をどのように調達し、運用していくのかを学習できる「投資論」「ファイナンス」「資本市場論」といった科目が提供されています。このように、「ヒト・モノ・カネ」という3つの側面から経営を見る必要があるわけです。さらに、お金の流れを記録し、財務諸表で表される企業の経営状況を把握するため、「財務会計論」「監査論」「管理会計論」などから会計学の知識を習得することになります。
グローバル化・情報化が進む国際ビジネス社会においては、「ビジネス英語」「情報・解析」などの技能を身につけることも求められています。経営学部では、これらの授業科目を提供し、一人ひとりの学生が自主的な科目選択によって、それぞれの興味分野を学習できるようなカリキュラムを構築しています。特に、「経営英語カリキュラム」として、1年次には少なくとも週4回、ネイティブ教員が担当する英語科目を集中的に履修します。そして、2・3年次からは、さらに上級のビジネス英語科目や、授業が英語で行われる経営科目を履修できるようになっていて、半年から1年間の海外留学を経験する学生も増えてきています。
経営学部の大きな特色は、実社会で活躍するビジネスマンが講義する授業科目を提供していることでしょう。南山大学の卒業生で、企業経営の第一線で活躍している先輩たちから学ぶのが「現代産業論(先輩実務家と語る)」です。さらに、「現代産業論(電子電機産業論・自動車産業論・起業論など)」では、各業界の代表的な企業から講師を迎えています。また、「税務会計論」では、日本公認会計士協会東海会所属の会計士が講義を担当しています。
3年次からは、必修の少人数ゼミナールである「経営演習」が始まります。それぞれの学生が、自分の興味のある専門分野にそったテーマに従って調査・研究を進め、その成果を4年次に卒業論文としてまとめることになります。毎年、全員の卒論要旨が経営学部「卒業論文要旨集」として、そして優秀な卒論はその全文を「経営学生論集」として発行しています。ゼミ合宿やコンパなどの活動を通して、学生と教員との親睦が深まり、卒業後もOB会などで集まったりしています。一生の付き合いができる友達を作れるのも、このゼミ活動の特徴でしょう。
卒業後は、企業の企画・人事・経理・営業などの部門や、国や地方自治体へ就職したり、国税専門官、税理士、公認会計士、証券アナリスト、中小企業診断士などのプロフェッションに就く学生もいます。経営学部は、皆さんが社会に出て仕事をする上で、直接必要となる知識・技能の修得と密接に係わっている学部であると言えるでしょう。
スキルの重視
経営学科は高度に情報化・グローバル化した今日のビジネス社会で十分通用するビジネス・パーソンを育成することを教育目的としています。それには4つのコアを中心とした経営学の基礎知識だけでなく、国際社会に通用する英語力、コンピュータ化した現代オフィスで優れた仕事ができる情報処理能力、どこでも通用する会計技能のスキルの習得が重要となります。経営学科ではこの3つのスキルに焦点をあて、「ビジネス英語」「情報・解析」「簿記」の科目群を開講しています。
簿記科目例 | |
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商業簿記中級 | 工業簿記 |
情報・解析科目例 | |
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情報基礎 | 情報処理 |
経営数学 | 経営統計学 |
意識調査法 | 数量ファイナンス |
ビジネス・シミュレーション | データ解析 |
マーケティング・リサーチ |
ビジネスで通用する英語力を習得
<習熟度別クラスで実践力を鍛える>
「ビジネス英語科目群」は、ネイティブの教員の指導のもと、グローバルビジネスに必要な会話力や文章力、コミュニケーション力を鍛える経営学部独自のカリキュラム。授業はすべて英語で展開され、選択科目でありながら学部生の約半数が受講する人気の科目です。履修にあたってはプレイスメントテストを行い、習熟度別クラスで無理なく効果的に実践的な英語運用能力を身につけます。学科ではほかに、「英語で学ぶ経営学」「英語ビジネス・ディスカッション」などの科目も開講され、英語力と専門能力を並行して高めていくことが可能です。
ビジネス英語科目例 | |
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ビジネス英語Iオーラル・コミュニケーション | ビジネス英語Iリーディング |
ビジネス英語IIオーラル・コミュニケーション | ビジネス英語IIリーディング |
ビジネス英語Ⅲオーラル・コミュニケーション | ビジネス英語Ⅲライティング |
ビジネス英語Ⅳオーラル・コミュニケーション | ビジネス英語Ⅳライティング |
英語ビジネス・ディスカッションA | 英語ビジネス・ディスカッションB |
英語ビジネス・ライティングA | 英語ビジネス・ライティングB |
国際財務論A | 国際財務論B |
TOEIC Preparation | Corporate Finance A |
Corporate Finance B | International Management A |
International Management B | 英語で学ぶ経営学(組織) |
英語で学ぶ経営学(労務) | 英語で学ぶ経営学(ファイナンス) |
英語で学ぶ経営学(マーケティング) | 英語で学ぶ経営学(会計) |
英語で学ぶ経営学(ツーリズム) | 英語で学ぶ経営学(ビジネスと消費者行動) |
英語で学ぶ経営学(ビジネスとジェンダー) | 英語で学ぶ経営学(ビジネスとICT) |
ビジネス英語海外研修 |
共通教育科目
共通教育科目はとても大切です。一つには経営を学ぶ上で基礎となる知識や考え方を提供してくれるからです。もう一つには、社会に生きる人間として、知っておかなければならない知識や考え方を学ぶことができるからです。経済活動だけが人生のすべてではありません。世界や人間についての知恵・原理を探究する哲学、自然現象を対象として、そのうちに見いだされる普遍的な法則性を探究する自然科学の考え方を理解することは現代人として身につけるべき教養であり、それが人生を豊かなものにしていきます。また、本学の建学の精神である「人間の尊厳のために」を共通教育科目の履修を通じて、ぜひ理解してください。