マーケティングを主専攻とする経営学部の石垣ゼミでは、業務用パンの製造販売業を主業務とする株式会社永楽堂と産学連携企画を実施いたしました。

今回の産学連携企画の課題は「新市場の確保」。石垣ゼミの有志5名が中心となり、参入機会のある市場の新規開拓に乗り出します。まず、SWOT分析を行い、永楽堂の強み、弱み、機会、脅威を確認します。続いて、SWOT分析から得られたデータをもとに、参入機会のある市場を分析、結果、老人ホームを対象として、市場開拓の可能性を探ります。「パンで幸せのお手伝い」という株式会社永楽堂の経営理念に立ち返り、お年寄りに食べていただけるパンの提案をすることで、新市場の獲得を目指すこととなります。

新市場の獲得に向け、石垣ゼミの学生たちは、「懐かしのパンを健康的に味わってもらう」とのコンセプトのもと、愛知県内の計5施設におけるイベントを企画・実施します。イベントの実施にあたっては、開催できる場所の選定、交渉、永楽堂の商品のプロモーションまでをすべて学生が行いました。また、イベント当日には、学生自身がアンケート用紙を片手に入居者の方々に直接お声掛けし、感想を伺いました。

こういった活動を通じて、学生たちは、実社会との繋がりを体験し、経営学の奥深さを知ることとなります。南山大学経営学部では、産学連携企画を積極的に取り入れ、社会との繋がりを重視した教育を行っています。

なお、今回の石垣ゼミの活動を通じて得られた考察結果は、学生自身の手で「活動報告書」の形にまとめられ、2015年2月3日付けで永楽堂に提出されました。