受験生の皆様 推薦図書リスト
人類文化学科の先生が入学前課題としてみなさんに推薦する図書です。
スティーブン・ピンカー『言語を生み出す本能』NHKブックス
アメリカで大変な反響を呼び、ベストセラーになった本の日本語訳です。ちょっと難解ですが、言語の本質に迫る事象を多く紹介していますので、言語に興味のある人はぜひ読んでみてください。
鈴木孝夫『ことばと文化』岩波新書
40年以上前に出版された本ですが、今でも、岩波新書のベストセラー・セクションに積み上げてあります。身近な例をとりあげて、ことばと文化について考えるきっかけを与えてくれます。「なるほど。本当にそうだろうか」などと考えながら、読んでみてください。
小田亮『レヴィ=ストロース入門』ちくま新書
20世紀の新たな潮流となった構造人類学を知る上で格好の入門書。レヴィ=ストロースの研究の基本的なポイントがわかりやすく整理されている。
山口昌男『アフリカの神話的世界』岩波新書
日本の代表的な人類学者による神話論。サハラ以南アフリカの文化的豊かさを教えてくれるだけでなく、文化人類学を研究する上で想像力が大きな意味をもつことを教えてくれる名著です。
高橋昌明『武士の日本史』岩波新書
「Samurai Japan」なんて言うけれど、「サムライ」「武士」って、本当はどういう人たちだったのでしょうか? 皆さんの「常識」を「史実」から確認すると、実は大きく違っているかもしれません。武士の成立から、その近代における残影までを追跡したこの本で、改めて「武士」の姿を探ってみませんか。
中尾佐助『栽培植物と農耕の起源』岩波新書
今から半世紀も前の本ですが、私たちの生活の基盤となっている農耕について、基本的な事実と発想法を教えてくれる古典です。
中村桂子 『科学者が人間であること』岩波新書
人間も含んだ生きもの全体の歴史として「生命誌」を提示し続けてきた著者が、私たちの未来への熱い思いをこめて語る。大森荘蔵、宮沢賢治、南方熊楠らに学びつつ"自然""生命"から近代科学文明を問い直す。
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