―カナダの法・オーストラリアの法ー
カナダやオーストラリアは、「英米法（common law）」と呼ばれる法体系に属します。大陸法に慣れ親しんだ私達からみると、大陸法にはない発想で問題解決が図られていて、驚かされることもあります。その一方で、導き出された結論は日本法と変わらないこともあるのです。そうした相違がどのようにして生まれたのか。全く異なる法体系だからこそ、その比較が面白く感じるかもしれません。また、カナダやオーストラリアには、それぞれの国独自の歴史と文化が法制度にも深く結びついています。それぞれの法制度を知ることで、その国をより深く知ることに繋がります。

―韓国の法ー
歴史的な経緯もあり、日本の法と韓国の法はもともとまるで双子の兄弟のようによく似ています。また、少子高齢化など共通する社会的課題にも直面しています。でも、社会の仕組みや社会経済状況の違い、文化や国民性の違い等を反映し、まったくそっくりというわけでもありません。どういう違いがあるのか？そういった違いが生じたのはなぜか？韓国はどのような選択をするのか？そうしたなかで日本の法はどのような方向を目指すべきか？日本と似ていてちょっと違うからこそ、次々にわくわくするような疑問がわいてきます。そこがとても魅力的です。