総合政策学専攻 教員・研究紹介
前田 洋枝 教授(研究指導教員【博士前期】)
職名 | 教授(研究指導教員【博士前期】) |
---|---|
専攻分野 | 環境社会心理学 |
研究テーマ〔長期〕 | 環境政策・公共政策への市民参加促進プローチの開発とその効果の検討 |
研究テーマ〔短期〕 | 市民討議会の普及・継続が参加者・地域住民に及ぼす効果 |
担当科目 | 環境社会心理研究 |
研究情報詳細 | 学生時代に、地元で海岸漂着ごみの調査や小学生を対象にした環境講座を実施する活動に参加していたことがきっかけで、社会心理学の立場から環境問題に取り組んでいます。 廃棄物の問題1つをとっても、市町村での家庭ごみの分別回収とリサイクルは今でこそ日本では当たり前になりましたが、分別が制度化されていなかったり、制度化されていても市民に十分定着していない国や地域も多くあります。また、日本でも、今後も新しい最終処分場(埋立地)などを作ることは難しいため、これまで以上のごみ減量を必要としている市町村は多いです。リユースや発生抑制が必要なものはたくさんあります。さまざまな理由で海に流出した廃棄物、特にプラスチック製品が国境を越えて海岸に漂着したり、海に住む生き物に被害を与えていることも、ようやく注目されるようになりました。プラスチック製品を減らすことは生産者の企業の努力も必要ですが、購入・使用する市民の側へのアプローチも進める必要があります。処分場の問題では、家庭から出る廃棄物の処分場だけでなく、3.11以前に原子力発電所から発電に伴って排出されたり、3.11後に再稼動した原子力発電所から排出されている高レベル放射性廃棄物の処分場をどうするかという問題もあります。市民参加・合意形成において重要な問題です。 |