経済学専攻 教員・研究紹介
蔡 大鵬 教授(研究指導教員【博士前期・後期】)
職名 | 教授(研究指導教員【博士前期・後期】) |
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専攻分野 | 国際経済政策論、産業組織論 |
研究テーマ〔長期〕 | 貿易政策の政治経済学 |
研究テーマ〔短期〕 | 知的財産権の保護等国家間の交渉が必要とする諸問題の経済分析 |
担当科目 | 社会科学研究、国際経済政策論 |
研究情報詳細 | 貿易政策の決定過程で、経済学者が最適だと考える貿易の自由化がほとんど採用されていないのはなぜか。また、農業などにおいて、保護主義的な貿易政策を維持しながら、急展開を見せる自由貿易協定の動きをどのようにとらえるべきか。これらの問題を考える場合、政策決定プロセスの裏に隠されている、政治家や企業の多種多様な利害関係を明らかにする必要があります。政治家が国全体の利益を最大化にするよう行動しているよりは、むしろ選挙資金や選挙での得票数を配慮しつつ政策を決定している経済主体ととらえたほうがより現実に即しているといえます。また、企業も、政治家への献金(ロビー活動)を通じて、政策を自分に有利なように誘導するかもしれません。わたくしの研究では、政治家や企業を自分の利益のために戦略的に行動するプレーヤーと捉え、彼らの戦略的依存関係を、政治家とそれに影響を与えようとする企業とのゲームとしてとらえます。これらのプレーヤーの行動を明らかにしながら、国際経済における政策の決定メカニズムとその効果について可能な限り真実に迫りたいと考えています。 |