経済学専攻 教員・研究紹介
上田 薫 教授(研究指導教員【博士前期・後期】)
職名 | 教授(研究指導教員【博士前期・後期】) |
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専攻分野 | ミクロ経済学 |
研究テーマ〔長期〕 | 応用ミクロ経済学 |
研究テーマ〔短期〕 | 公共選択論 |
担当科目 | ミクロ経済学、社会科学研究特論、経済学特殊研究(理論経済学) |
研究情報詳細 | ここ数年にわたって私の研究の中心になっているのは、集団コンテストの理論です。コンテスト理論は利権や権限の獲得を目指す競合過程を分析するもので、企業内昇進、国際大会の開催権、許認可や補助金の獲得競争から武力紛争まで、広範な問題を考察する際の理論的基礎になっています。そうした競合の多くは集団を単位とした形で発生しますが、集団コンテスト理論はこの特徴を明示的に考慮した分析を行おうとするものです。私自身の最近の研究成果は、集団内の個人の異質性が集団のパフォーマンスに与える影響に関するものです。当該集団がおかれている状況が厳しいものである場合には、集団内の個人が同質的でない方が全体としての努力水準が高くなる可能性を示しています。他方で、各集団が個人の貢献を促すようなルールを利用できる場合には、同質的なグループの方が有利となる可能性も示しています。他にも考えるべきトピックスは多く、今後も研究を深めていきたい、興味深い分野だと考えています。 |