南山大学 国際教養学部 Faculty of Global Liberal Studies

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海外ボランティアの経験を通して学んだこと E.Mさん

2025.04.24

RASA JAPANの活動に参加し、海外ボランティアの経験を通して学んだことについてE.Mさんにお話を伺いました。

その活動(事業)を始めたきっかけは何ですか?

以前から海外ボランティアに興味を持っており、その時にキリスト教概論という授業で紹介されたため、参加してみようと思った。

その活動(事業)を通して、自分自身の変化や成長はありましたか?

活動に参加する前は、「地球は一つなのだから、人間同士が争っていても仕方がない。人を理解し、助け合って、誰もが安全で健康的な生活が保障されるべきであるし、実現可能である。」という考えを持っていました。しかし、実際に行ってみて自分の考えの甘さと異国でサポートすることの難しさを痛感しました。
RASA JAPANの活動では、ミドルクラスの家庭にホームステイをし、公立小学校で6年生に日本語・栄養・衛生(歯磨き)の授業を行い、そして、事前に選ばれた家庭に食料配布を行いました。授業製作では、基本的な知識を調べるところから始め、授業の教材を作り、グループでどう授業を回していくかを考え、行いました。特に栄養と衛生の分野では、3色(赤・緑・黄色)の食べ物を一回の食事で食べることや、甘いものを食べ過ぎないようにすること、ラーメンのスープを全部飲み干すことはよくないこと、歯を磨く頻度などをクイズ形式で伝えました。小学生たちはとても理解が早く、これらの知識をもともと持っているかのようでした。しかし、栄養と衛生は、知識を持っていたとしても、各家庭の経済状況によって実際に行うことが難しいという現実があり、「仕方がない」という部分がありました。その中で授業を行うことは、小学生たちの食生活を否定しているようでとても複雑な気持ちでした。
知識を与えるだけでは、現実的に難しいのだということ、そして、私たち外からサポートに来た人たちが現地の人たちに何ができるのか、自分たちの文化や「当たり前」を押し付けるのではなく、その地域にあったやり方でサポートしていかなければいけないのだと感じることができた経験でした。

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国際教養での学びは、生かされましたか?どのような学びがどうやって生かされたのか教えてください。

国際教養学部では、頻繁に英語でプレゼンテーションを行っていました。そのおかげで、生徒たちの前で話すときも、台本を読むのではなく、流れとキーポイントだけを頭に入れて、そのクラスや子供たちの反応に応じて、臨機応変に説明の仕方を変化させたり、加えたりと、柔軟に行うことができました。そして、授業を行う際は、講義形式ではなく、アクティブラーニングを行い、生徒たちに発表させる仕組みを取り入れました。なぜなら、私が大学で講義形式もアクティブラーニングも受けている中で、圧倒的にアクティブラーニングのほうが楽しく学べていると実感していたからです。生徒たちも英語を学校で習っているため、意思疎通もできとても楽しかったです。

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今後の目標を教えてください。

今回の活動に参加したことで、日本のすごさと世界には多種多様な意味で苦しんでいる、戦っている人たちがたくさんいることを感じました。そして、それぞれの国にはそれぞれの文化があって、考え方がある。その中に、違う文化を持った人たちがサポートをすることの難しさを感じました。だからこそ、これからもたくさんの人とかかわり、いろんな価値観や考え方に触れ、一歩ずつステップを踏みながら世界の人たちをサポートできるような人間になれるように努力していきたいと強く思っています。

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最後に、何か伝えたいこと、在学生へのメッセージなどがあればお願いします!

少し気になっていることをとことん調べてみませんか?卒業単位のために興味はないけど取らなければいけない科目もあるかもしれません。しかし、その中には少し気になった、疑問ができた、などの授業もあるのではないでしょうか?そしたら、自分なりに調べてみたり、先生に聞いてみたりしましょっ。私は、やろうと思っていながらなかなかできていません。だからこそ、皆さんにも少しお誘いです!ただ授業を受けるのではなく「なんで?」と思いながら受けてみてください!自分の興味のあることが見えるかもしれません!

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