南山大学 国際教養学部 Faculty of Global Liberal Studies

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インドネシア の子供達にオンラインで日本語を教える「にほん語の森」を設立 A.Dさん

2021.03.18

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国際教養学部で活躍しているA.Dさんにインタビューしました。

現在どのような活動をしているか教えてください

にほん語の森」という団体を国際教養学部の友人と、留学先の友人と共に作り、インドネシアのジョグジャカルタ特別州、Kotagede の子供達にオンラインで日本語を教える活動をしています。

特に現在は、2 年生から4 年生の国際教養学部インドネシア語専攻の学生に協力していただき、現地の子供達と手紙交換を行っています。

そして、今月からインドネシアのNGO団体 Project Child Indonesiaで長期インターンに参加しています。Education Department のリーダーです(なんで選ばれたかは謎ですが)。

その活動を始めたきっかけは何ですか?


将来は国際開発の仕事に就きたく、言語能力だけではなくて実践経験も必要なので留学と、上記の活動を始めました。また、留学中に沢山のインドネシアの方々にお世話になったので、少しでも恩返しがしたかったのも理由の一つです。

その活動を通して、自分自身の変化や成長はありましたか?


日本語教室を立ち上げるにあたり、インドネシアのメンバーと日本のメンバーとの間での活動調整や、意見交換の際に仲介役となった経験は、母国語や文化、考え方、生活環境が違う集団内でいかにうまく意見をまとめ、プロジェクトを進めるか勉強になりました。

また、自分自身の常識の範疇で考えるのではなく、いかに相手の考えを読み、相手の国の時事問題に精通しているかが重要だと感じました(例えば、先日子供達を集めてオンラインイベントを実施しようとしたのですが、現在インドネシアでは集会は禁止されているためできないと言われました。しっかりとインドネシアのニュースに目を通しておく必要があったと反省しました。)。

インターンでは自分以外全員インドネシア人で、ミーティングも全てインドネシア語で実 施されているので、初めは流れを乱さないように全体の場で質問などはできませんでした。しかし、部署のリーダーに任命されたことで、私があやふやだと他の全員に迷惑がかかると思ったので、今では自分から細かくタスク確認をしています。

OECD が発表した 2018 年の PISA の結果報告書に「日本の生徒は失敗に対する恐れを感じている割合が高い。日本では、77%の生徒は自分が失敗しそうなとき、他の人が自分のことをどう思うかが気になるという見解にその通りだ、又はまったくその通りだと回答した(OECD 加盟国平均:56%の生徒)」と記載されていて、自分でも気が付かないうちに「全然ミーティングの内容分かってなかったらどうしよう。質問したら他の子がなんて思うかな。」と考えて躊躇していることが分かりました。なかなか自分のコンフォートゾーンを抜け出すのは大変ですが、大きなグループ内で分からないことを聞けるようになったのは大きな成長だと思います。

また、質問がしやすい環境を作り上げるために、自分からインターン生のチャットグループを作ったりして、友達作りに励んでいます。

国際教養での学びは、生かされましたか?どのような学びがどうやって生かされたのか教えてください


国際開発に興味を持ったきっかけが国際教養学部の授業でした。なので、国際教養学部の学びは全ての原点だと思っています。

現在インターンの活動の一環で、インドネシアの教育問題についての調査をしているのですが、英語の資料を読んでまとめたり、インドネシア語の記事を読んだりする能力は全て国際教養学部の授業で得たことだと思います。

そして一番のポイントとして、学部の友人が世界中で活躍している姿を見ているので刺激になります。

今後の目標を教えてください


大学院に進学することが直近の目標ですが、その後は大学院在籍中に青年海外協力隊やUNESCO のインターンに参加し、卒業後は国際開発コンサルタントなどの国際開発に関わるお仕事がしたいです。

最後に、何か伝えたいこと、在学生へのメッセージなどがあればお願いします!


コロナ禍だからインターナショナルな活動ができないというのは全くの間違いだと思います。現在ではオンラインでできることも増え、海外の団体のインターンシップに自宅から参加することも可能です。

国際教養学部にはやる気も能力も兼ね備えた人が沢山いるので、何か新しいことを始めるには今が絶好のチャンスだと思います!

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