南山大学 国際教養学部 Faculty of Global Liberal Studies

深めて!南山GLS 教員紹介

大竹 弘二

学生時代に留学していたスイス・チューリヒの街並み。グロスミュンスタ―大聖堂の上部から聖ペーター教会方面を眺める。

研究者詳細

研究者詳細 - 大竹 弘二 (nanzan-u.ac.jp)

南山の先生

大竹 弘二 | 国際教養学部・国際教養学科 | 南山の先生 (nanzan-u.ac.jp)

専門分野

政治思想史(とりわけドイツ)

この分野を選んだ理由

昔から政治と歴史と哲学に興味があり、これら三つを同時に研究できる分野ということで、おのずと政治思想史が専門になりました。時事的な政治問題に関心を持つこともたしかに重要ですが、現在の世界で起こっているさまざまな政治現象は、過去の思想や歴史を学ぶことでより深く理解することができると思います。ドイツを研究のフィールドとして選んだのは、ヨーロッパのなかでも特にドイツの歴史や文化(音楽など)が好きだったというのが理由です。また、20世紀のドイツは日本と同じような歴史を辿ってきたので、その歴史を学ぶことは日本のことを考えるさいにも非常に参考になると思います。

研究に欠かせないアイテムとその理由

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トイレ(写真は大学内のもの)


 研究のさいに良いアイデアが出ない場合、あるいは論文執筆中に行き詰った場合などは、しばしばトイレに行くことが有効です。トイレはあくまで一例にすぎませんが、机に向かって原稿を前に考え続けるより、風呂に入る、買い物に行く、料理をするなど、研究とまったく関係のない行為、とりわけ頭を使わない行為をしている最中にうまく考えがまとまることがしばしばあります。一度考えることを止めてしばらく単純作業に取り掛かることは、頭の中で混乱した思考を整理するのに役立つので、皆さんもレポートや卒論の執筆中に煮詰まったときには試してみるといいかもしれません。


趣味

昔から天文学に興味があり、学生時代は天文関係の部活に所属していました。その関連で、今でも宇宙に関する情報には注目しています。ただ、天体観測は夜間の寒空の下で長時間耐える必要があり、学生時代に比べて体力がなくなってきた現在では、久しく行っていませんが。
 また、温泉に行くついでに、その周辺にある歴史の旧跡をめぐるのも好きです。私が育った関東地方に比べて、中部地方は特に戦国時代の有名な名所旧跡が多く、見どころがたくさんあるのが良いと思います。近畿方面へのアクセスが良いのも便利です。中部地方の地理感覚もだいぶつかめてきたので、もっといろいろ行ってみたいと思います。

好きな食べ物

1.から揚げ  2.スイーツ全般

座右の銘

「過去に目を閉ざす人は、現在に対しても盲目となります。非人間的な出来事を記憶にとどめようとしない人は、新たな危険に対しても抵抗することができないでしょう」。
(旧西ドイツのリヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカー大統領。1985年5月8日の第二次世界大戦終戦記念日の演説。)

小さい頃の夢

 上に書いたように、小さいころから天文学に興味があったので、天文学者になることを夢見た時期もありました。あまり数学的センスがないことは小学生の時点で分かったので(早すぎ?)、早々に断念しました。ただ、天文学や星座の話と関連してギリシア神話にも興味を持ち、そうした本をよく読んでいたので、それが歴史・文学・絵画等への関心にも結び付いていったように思います。理系も文系も何らかのかたちで繋がっているので、若いうちは分野を問わずなるべくいろいろなことに関心を持っておいたほうが、将来さまざまなアイデアの引き出しも増えると思います。

行ってみたい国・場所

 ウズベキスタンです。サマルカンドやブハラといった中央アジアの歴史ある都市に行ってみたいと学生時代から思いつつも、いまだ行くことができていません。ウズベキスタンに限らず、シルクロード沿いの内陸アジア諸国には魅力を感じます。また、これらの国々は、第二次世界大戦終戦直後に日本人のシベリア抑留者がウズベキスタンに移送されて強制労働させられたように、旧ソ連領内に住んでいたドイツ系住民も第二次世界大戦中に危険分子としてカザフスタンに移送されて強制労働に従事させられるなど、現代史において日本やドイツにも縁があり、そうした面での関心もあります。

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