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講演会実施報告 2026年1月13日(火)「サプライチェーンとキャリアデザイン」
2026.02.09
▼講演会
主催:国際教養学科
日付:2026年1月13日(火)
場所:D棟B1教室
内容:「サプライチェーンとキャリアデザイン」
講師:北野毅氏(株式会社極東精機 代表取締役)
古川久教氏、神谷茉里氏ほか各部署のみなさま
参加者:「キャリアデザイン」(授業担当者:道田悦代、篭橋一輝、勝愼将)学生154名
概要:
6日目の授業では、消費者としては関わる機会があまりないB2B分野のサプライヤー企業をお招きしました。お話くださったのは、自動車産業を含む様々な産業に対し金型(同じ形の製品を大量に、正確に作るための型)を製造する株式会社極東精機の代表、社員のみなさんです。極東精機さんは、電鋳金型という分野で高い技術力と高いシェアを持つ多国籍企業です。我々も日常触れる自動車部品やシボ(皮革のような皺模様などプラスチック表面につける凹凸)を作るための金型も製造しています。代表と各部署の担当者の方々から工程や精細な技術、技術の知識も活用する営業など様々な業務の具体的な内容を直接伺い、製品のサンプルも見せていただくことで、日本の製造業を支えるモノづくりの現場を知ることができました。

履修学生のコメント:
今回の講義ではものづくりに対する皆さんの真剣さがとても伝わりました。一つ一つ手作業で細かな形やデザインを形成する過程や営業で要望や課題の擦り合わせなど様々な課の従業員の方の生真面目さが顧客の満足度や信頼に繋がっているということで人との繋がりの大切さがわかりました。また海外支社や海外企業との連携でも人とのつながり、コミュニケーションが重要になると分かり、私も留学予定のためそれを忘れずに将来に繋げていきたいと思いました。(青山 野乃花さん)
今回の講義で、極東精機さんの中にある様々な部門の方の話を聞き、それぞれの部門の特徴や重要となるスキルなどを学ぶことができた。同じ一つの会社でも、働いている方々の経歴や得意なこと、会社に就職した理由などが全く異なっており、そういった人々が力を合わせて仕事をするということは素敵なことだと今回改めて感じた。働いているそれぞれの方が、自分なりの教訓や目標を持ちながら仕事をしていることを今回知ることができたが、全ての人に共通していることは、とにかく自分から行動するということだと感じた。私も自分の得意なことや、やりたいことができる職業を探し、そこで主体的に行動し、目標を実現できるような行動をしたいと改めて考えることができた。(加藤 野愛さん)
北野社長の山場のお話と失敗してもなんとかなるという考え方はとても印象的だった。多額の損失を抱えながらも、最終的には乗り越えられると信じる自信こそが、人を前へ進ませる原動力になるのだと感じ、大変参考になった。私自身もこれまで経済的不安定さやキャリアに関する悩みなど、数多くの壁に直面してきた。しかし、問題に正面から向き合う覚悟と自信があったからこそ、明確な解決策がなくても、結果的になんとか乗り越えてこられたのだと感じる。だが、北野さんが直面してきた困難と比べれば、私の経験は取るに足らないものかもしれない。(TAMANG Rabinさん)
今回のお話を通して、これまで営業職というのは製品を売る仕事だと考えていましたが、実際は顧客と社内の両方の立場を理解して最適な結論へと導く仕事であるということを学びました。質や費用、納期などの顧客の要求がさまざまある中で、難しいことがあったとしてもそれを無理だと簡単に断ってしまうのではなく、代替案をしっかりとした根拠をもとにして提案するということは顧客を満足させることにも利益を獲得することにも重要なことであると感じた。また、批判的な思考が重要だということは講義内でも何度か聞いたことがあったが、これが仕事でも重要になると学び、日々の講義内など学生時代に身につけておけば、どんな職業であっても役に立つだろうと感じた。また、コミュニケーション能力というのが報告、連絡、相談、応答の4要素であるというのは初めて聞いたが納得できる内容であり、基本的なことであるため批判的な思考と同様に日常生活から身につけたいことだと感じた。(内田 浬央さん)
皆さんがそれぞれ責任感を持って仕事へ取り組んでいる姿勢が伝わり、自分の将来の姿を想像するにあたり身が引き締まった。特に、シボを描く作業に関して「自分にしか分からない仕事なので、お客様を不安にさせないように意識している」とお話しされていたことが印象的だった。私自身も、アルバイトを始めて一年が経った頃に自分だけが担当する仕事をもらうようになり責任を感じながら仕事をしているが、就職をして正社員になればより責任を負うことの意味や重大さが増すと思うので、気を引き締めていきたいと思った。(大石 みことさん)
設計の話を実際に聴くのは初めてだったのでためになった。私が受けた性格診断で適職に設計があり、CADオペレーターなどに一時期興味を持っていた時があったので、実際に業務内容を聴けてイメージがさらにクリアになった。
一番印象に残っているのは「情報過多の社会に生きているため、どの情報が正しく、どの情報が間違っているのか判断していくことがとても大切だ」という社長さんの言葉である。実際いろいろな情報が飛び交い、テレビの報道も情報操作があると言われ一概に信じることができない今、判断力を身に着けるのは大切だと感じた。私が現在見ている仕事の中で、海外の情報を分析したり、それを翻訳したり、という職があるが、その時自分で調べたことが間違っていては仕事にならないので、情報の判断は大学のうちに身に着けておくべきだと感じた。(杉方 凜香さん)
本日の講義で特に印象に残ったのは、批判的に考えることの大切さです。日本では高校までは一方的に学ぶことが多かったため、あまり物事を批判的に捉えることが上手ではないですが、なぜそうなのかや本当にそれが正しいのかと考える姿勢が、仕事の中ではとても重要だという話は大学で学んでいることとも重なりました。製造業というと、決められたことを正確にこなすイメージを持っていましたが、実際には考える力や判断力が強く求められていることに驚きました。
また、ベトナム出身の方の話からは、多様な価値観やバックグラウンドが職場にあることが、強みになるというメッセージを感じました。日本とは違う環境で育ったからこそ気づける視点があり、それを仕事に活かしている姿が印象的でした。同時に、南山の先輩の話は、自分の少し先の将来を想像しやすく大学での学びや経験が社会にどうつながっていくのかを考えるきっかけになりました。三人の話を通して共通して伝わってきたのは、自分の考えや価値観を持った上で働くことが、結果的に組織にとってもプラスになるという考え方に共感しました。(山田 悠月さん)
今日の講義の前までは、電鋳が何なのか、実際の製造でどう使われているのか全く知りませんでした。金属の部品は切ったり、型に流したりして作るものだと思っていたので、電気を使って金属を「育てる」ように作る方法があると知って、とても驚きました。特に面白いと思ったのは、その精密さで、普通の加工では難しいような細かい模様まで型からそのまま写し取ることができ、さらに厚さも細かく調整できるので、強さを保ちながら薄くて中が空洞の軽い部品を作れるという点です。この話を聞いて、製造業はただ重くて力仕事のイメージではなく、繊細で科学的で、少し芸術的な世界でもあるのだと感じました。日常で使っている製品の裏に、こんな見えない技術があることを知れて、本当に良い学びになりました。(FAZLUZZAMAN Mdさん)
