南山大学 国際教養学部 Faculty of Global Liberal Studies

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講演会実施報告 2026年1月6日(火)「サステイナビリティとキャリアデザイン」

2026.02.04

▼講演会

主催:国際教養学科
日付:2026年1月6日(火)
場所:D棟B1教室
内容:「サステイナビリティとキャリアデザイン」
講師:平松宏城氏(株式会社ヴォンエルフ/Arc Japan 代表取締役)

参加者:「キャリアデザイン」(授業担当者:道田悦代、篭橋一輝、勝愼将)学生133名

概要:

 国際教養学部は、「サステイナビリティ」を1つの学びの柱としています。4日目の授業では、コンサルタントとしてサステイナビリティを専門に扱う平松宏城さんをお招きしました。平松さんには、早い時期からサステイナブルな建物・街づくりに着目して活動されてきたご経験を踏まえ、サステイナビリティと街づくりがどのように結びついてきたのか、その経緯をご説明いただきました。また、人々のウェルネス(心身の健康)に寄与することも、サステイナブルな街づくりに通底するというお話しもありました。さらに、ビルや街のサステイナビリティを可視化するための認証制度や、その認証を活用したESG投資など、サステイナビリティと経済の接点についても学ぶことができました。

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履修学生のコメント:

 今回の授業を通して、サステイナビリティやESG投資(環境・社会・ガバナンスを重視する投資)が環境問題だけでなく、私たちの生活や将来の働き方、住む街のあり方と深く結びついていることを学んだ。特に印象に残ったのは、グリーン・ビルディングの認証制度であるLEEDが建物の環境性能を示すだけでなく、企業の評価や投資判断にも影響しているという点である。これまで街や建物について深く考える機会は少なかったが、都市のデザインが人々の健康や幸福感、社会的な公平性にまで関わっていることを知り、考え方が大きく変わった。「どんな街に住み、どんな人と、どう生きるか」という問いは、自分の将来やキャリアを考える上でも重要だと感じた。身近な空間を通して社会課題を考えられる、非常に学びの多い授業だった。(S.H.さん)

 

 今日の授業では、自分が将来どんな仕事をし、どんな街に住み、どんな人たちと生きていくのかを考えることが、実は社会全体の変化と深くつながっているのだと感じた。仕事や住む場所を選ぶとき、これまでは個人の希望や条件だけを重視しがちだったが、何を基準に行動を選択するのかという視点が重要だと分かった。また、世界で起きている変化は時間差で日本にも起こるため、今から知っておくことの大切さを学んだ。LEEDの普及の流れを見ると、日本では最初は新築の建物や都市中心部から始まり、その後、既存ビルやエリア開発、さらにはコミュニティ全体へと広がっていることが分かった。環境への配慮だけでなく、SDGsESG投資、官民連携などが関わり、街づくりがより総合的な取り組みになっている点が印象に残った。経済・企業・金融・社会はそれぞれ独立しているように見えるが、実際には強く結びついており、次にアップデートが必要なのは「街」であるという考え方に納得した。これからは個人としての進路選択だけでなく、社会の動きを意識しながら将来を考えていきたいと思った。(足立 大河さん)

 

 この講義を通して、金融は利益を追求するための仕組みだけでなく、社会や環境に大きな影響を与える存在であると感じた。特にESGの考え方では、企業活動や投資判断において環境・社会・ガバナンスの視点を重視する点が印象に残った。これまで金融は数字や理論が中心で少し遠い存在だと思っていたが、ESGを通じて、持続可能な社会の実現に直接関わる手段であることが理解できた。また、投資家や企業の行動が社会全体の方向性を左右する可能性があることを学び、金融の持つ責任の大きさについても考えさせられた。今後はニュースや企業の取り組みを見る際に、ESGの視点を意識していきたい。(河合 亮哉さん)

 

 今回の講演では、サステイナビリティを単なる環境配慮ではなく、「人・建物・地域の関係性」を含めた総合的な価値として捉える視点が印象に残った。特にLEEDなどの認証制度を用いて、建物の性能だけでなく、そこで暮らす人の健康やコミュニティの質まで評価するという考え方は、これまでの経済効率重視の街づくりとは異なるものだと感じた。また、企業や自治体がこうした評価軸を活用することで、投資や人材採用にも良い影響を与えるという点は、サステイナビリティが理想論ではなく、実践的な戦略であることを示していた。今後の街づくりや企業活動を考えるうえで、長期的な価値をどう可視化するかが重要であり、その具体例を学べた有意義な講演だった。(金城 爽さん)

 

 この授業を聞いて、サステイナビリティは環境にやさしいかどうかというだけの話ではなく、私たちがどんな街で、どんな気持ちで暮らしていくのかまで関わる考え方なのだと感じた。特に印象に残ったのは、建物や街を評価する基準が、省エネや二酸化炭素の削減だけでなく、歩いて移動しやすいか、自然を身近に感じられるか、人と人とのつながりが生まれやすいかといった、日常の感覚に近い部分まで含んでいる点である。街のつくり方次第で、健康や暮らしやすさ、さらには格差まで左右されるという話は、これまであまり意識してこなかった視点だった。また、こうした考え方が企業の行動やお金の流れと結びつき、結果として街全体を変えていくという点も現実味があった。将来どんな仕事をするかだけでなく、どんな街に住みたいのかを考えることが、自分の生き方そのものにつながっているのだと気づかされる授業だった。(竹下花音さん)

 

 今回の講義では環境や幸福度に配慮した街づくりや道の設計について学んだが、その中でも特に印象に残っている事の1つ目がウォーカブルな街づくりである。近年は電気自動車などが少しずつ普及しつつあるものの、まだまだ道半ばであり車の排気ガスによる環境負荷や大規模な交通渋滞など様々な問題がある中で、歩いて移動する事によって新たな魅力を発見したり経験できるという考え方は大きな可能性があるのではないかと感じた。上記のような問題の解消という点はもちろんの事、その地域の飲食店や観光施設への貢献に繋がったり、文化を経験してもらうなど、より多くの人々との交流の機会という側面でも利点があると考えられる。また2つ目が古民家をリフォームして再活用して新たな価値を生み出すという動きである。少子高齢化が急速に進んでいる現代社会において、今後も老朽化したり使われなくなった建物の増加が予想される。その中で、このような古民家の再活用は若者の注目を集める事による経済効果だけでなく、地方自治体と地域住民が協働して作り上げる市民参加型の街づくりは今後の日本の地方における町おこしにおいて一つのカギになる興味深いものだと感じた。(山本伊吹さん)

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