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講演会実施報告 2025年12月2日(火)「自動車産業とキャリアデザイン」
2026.01.08
▼講演会
主催:国際教養学科
日付:2025年12月2日(火)
場所:D棟B1教室
内容:「自動車産業とキャリアデザイン」
講師:轟木光氏(KPMGコンサルティング・プリンシパル)
参加者:「キャリアデザイン」(授業担当者:道田悦代、篭橋一輝、勝愼将)学生139名
概要:
国際教養学部では、キャリア形成支援の一環として様々な分野の講師をお招きして「キャリア・デザイン」という授業を実施しています。初回は本学キャリア支援室から情報提供がありました。2日目は、自動車産業で長年活躍されているKPMGコンサルティングプリンシパルの轟木光さんをお迎えし、愛知県の主要産業でもある自動車産業の最新動向からキャリアの築き方まで幅広いお話を伺いました。
履修学生のコメント:
今回の講義では、自動車産業が単なる「製品産業」から「価値共創型のサービス産業」へと移行しつつあることを強く実感した。特にパワートレインに関して、米国・中国だけでなく欧州やタイでも依然として内燃機関が主流であるという事実は、世界全体が必ずしもBEV一択に進んでいるわけではないことを示しており印象的だった。また、カーボンニュートラル燃料を利用した内燃機関が、ライフサイクル全体のCO2排出でBEVを下回る可能性がある点は、自分の中の環境技術への見方を揺さぶられた。BEVにもネガティブ要素があり、ICEにも依然としてボジティブ要素があることから、単純な「脱エンジン」ではなく複合的な技術選択が必要だと感じた。さらにSDLの考え方を通じて、価値はユーザーとの関係で生まれるという視点を学び、特にモビリティ分野で、技術選択と価値共創を結びつける役割に興味が深まった。また自動車産業にはいろんな部門があり、たくさんの部門で自動車産業が成り立っているのだと改めて感じた。同じ自動車産業でも部門によって全く違う仕事を担当するのだと知った。前まではあまり自動車に興味ないし自動車系のお仕事はあんまり選択肢になかったが自分に合った部門を仕事にできるのは良いなと感じた。(天木 優さん)
今回の講義を通して、自動車産業が単なる製造業ではなく、巨大なグローバル産業であり、日本経済を支える重要な分野だと実感した。特に印象に残ったのは「売ったら終わり」から「使い続けてもらう」というワードである。これは持続可能な社会を目指す現代にピッタリだと思う。販売は終わりではなく、利用することが始まりになる。ただ売れればいいだけでなく、それを今後も持続させていくことが重要だと改めて感じた。授業では、各国の環境規制や市場規模の違いが企業の投資判断に大きく影響することも知り、「経営は国内だけを見て決められるものではない」という当たり前だけど大事な視点に気づかされた。今回学んだことは、自分のキャリアを考える上でも大きなヒントになった。産業構造の変化や企業の戦略判断を理解することは、国際経済を学ぶ自分にとって強みになりそうだし、将来は企業分析や産業政策、グローバルビジネスに関わる仕事にも興味がわいた。自動車産業のように変化の大きい分野を追うことで、経済を現実の動きと結びつけて学んでいきたいと思った。(H.R.さん)
SDV(Software-Defined Vehicle)の概念と関連して、ビジネスのゴールが「取引の最大化」から「サービス・エコシステム全体での便益向上」へ移行しているという考え方(サービス・ドミナント・ロジック、SDL)は、自動車メーカーの未来を考える上で重要な視点だと感じました。またこれは自動車に限らず他のビジネスにも関与していると考えました。
また轟木氏のように、将来的に自動車産業を「外から」サポートするコンサルタントになるにせよ、「内から」変革を推進する経営幹部になるにせよ、社内での異動(ジョブローテーション)を積極的に活用し、多様な機能部門(技術、企画、販売、財務)を経験したいと思います。特に、花形と言われる商品企画や、グローバルな活躍の場が多い販売部門 、そして企業の羅針盤となる経営企画 の経験を積むことにより自動車業界にとどまらず活躍できる存在になりたいと思えました。(金川 心俐さん)
今回の講義を通して、自動車産業が「ものづくり中心」から「サービス価値中心」へ大きく転換していることを強く感じた。BEVの伸び悩みやICEの再評価、SDVが他業界のSoftware-Defined と異なる点など、表面的なイメージと異なる産業の実態を学ぶことができた。また、自動車メーカーには多様な職種とキャリアルートが存在し、社内異動も重要なキャリア形成手段になることが印象に残った。日本の軽自動車が世界で再注目されている点も新鮮だった。これらを踏まえ、今後は「専門性×俯瞰力」を意識し、技術だけでなくサービス視点やデジタル知識を身につけたいと考える。さらに、キャリアは転職だけでなく社内異動によっても広げられることを意識し、多様な経験を通じて自分の軸を磨き続けたいと思った。(岡山 祐也さん)
今回の講義を受けて、転職だけでなく、社内異動も自身のキャリアを作るうえでは重要な手段となることなど、今まで考え付かなかったことを聞くことができてとても興味深く勉強になったなと感じた。また最後の質疑応答で資格を持っているかどうかよりもどのような経験をしてどのような難しい問題を乗り越えたかの方が大事だというお話を聞いて、これから課題を見つけそれをどのように解決するかを考えながら日々過ごしていきたいなと思った。その経験というものは、何か特別なことをするという意味ではなく、日常の中にあるもので、その積み重ねがキャリアに影響をもたらすのだなということに納得できた。私は、今の大学生活で一番これを頑張ったと言えるものがないことが悩みなのですが、今回の講義を通して、これからやるべきことが分かった気がした。(H.Mさん)

