深めて!南山GLS 学生の活躍 講演会レポート
研究会実施報告 2025年1月22日(水)インドネシアパジャジャラン大学 研究会「Kebaya feminism: Political strategies in the works of Indonesian women writers」
2025.01.29
国際教養学科主催研究会の報告
日時:2025年1月22日(水)17時00分~18時30分
場所:Q棟7階会議室
講演者:アクアリニ・プリヤットナ教授(パジャジャラン大学文化研究学部 学部長)
参加者:10名(講演者、パジャジャラン大学教員2名、国際教養学部教員6名、大学院生1名)
演題:"Kebaya feminism: Political strategies in the works of Indonesian women writers"
報告:アクアリニ教授は、まずインドネシアの文化において民族衣装であるカバヤについて説明された。カバヤというインドネシア独自の文化を表象する衣装をフェミニズムと結びつけることで、男性優位なインドネシア社会においていかに女性が社会的に自らの地位を確立していくことができるのか、文化の政治学の観点から論じられた。
具体的な議論として、オランダ植民地時代に遡りインドネシアの5名の女性作家を取り上げ、彼女たちの小説の中でインドネシアの文化に深く根を下ろす女性に対する偏見や差別に対して、女性たちがどのように抵抗し、発信してきたかを論じられた。
質疑応答においては、世界最大のムスリム国のインドネシアでイスラーム的な男女関係と近代的な価値観とのせめぎ合いとすり合わせがどのように行われてきたのか、また都市部と農村部の女性の社会的地位の違いについて、文学が果たす役割などについて活発な議論が行われた。