南山大学 国際教養学部 Faculty of Global Liberal Studies

深めて!南山GLS 学生の活躍 講演会レポート

講演会実施報告 2024年11月28日(木)「自然とのつきあい方」

2024.12.04

▼講演会

主催:国際教養学科
日付:2024年11月月28日
場所:Q313
内容:「自然との付き合い方」
講師:⽴松昌朗⽒(⻄垣林業株式会社地域材活⽤事業部企画営業チーム⻑合同会社かやすけ)
参加者:「演習Ⅲ6」「アドヴァンスト演習Ⅱ19」「アドヴァンスト演習Ⅲ6」受講生・国際教養学部生(参加人数23名)

学生からのコメント:
今回の公演を通して、「日本と自然との付き合い方」について深く考えさせられました。特に、日本人が昔から自然と共生してきた文化や工夫が印象的でした。たとえば、斧(ヨキ)を使いながら自然への感謝を形にした作業や、福島県の藁人形を自然へ捧げるという伝統には、日本人の自然への敬意が込められていると感じました。また、東大寺の事例を通じて、森や木材といった自然資源を理解し活用する日本の知恵に触れることができました。一方で、戦後の復興で大量の木材が必要となり、植林が過剰になった結果、花粉症などの現代的な問題が生じたという歴史的な側面も学びました。これらの事実は、自然と向き合う際のバランスの大切さを改めて教えてくれました。さらに、講演者の先生の取り組みには深く感銘を受けました。たとえば、恵那市中野方町でのオーナー制度や「木の駅プロジェクト」、さらには豊田市での茅(かや)を活用した地域再生の取り組みなど、地域資源を活かしつつ次世代に繋ぐ努力は非常に意義深いものだと思います。特に、こうした取り組みが企業の支援(コカ・コーラや豊田自動車など)を受けながら、森の保水力を高め、持続可能な地域づくりを進めている点は、SDGsの観点からも素晴らしいと感じました。また、豊田市の山間地域での事例では、間伐の遅れがもたらす問題や、それを受けた自治体の対応が紹介されていました。このような課題解決の具体例を知ることで、自然保護には地道な努力と地域全体の協力が必要不可欠であることを実感しました。今回の講演は、単なる自然保護の話に留まらず、地域社会や文化、企業との連携の大切さを考えさせられるものでした。私たち一人ひとりが自然への敬意を忘れず、自分にできることから取り組むことが、より良い未来を作る第一歩であると感じました。


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