南山大学 国際教養学部 Faculty of Global Liberal Studies

深めて!南山GLS 学生の活躍 講演会レポート

講演会実施報告 2023年12月21日(木)「ジョイセフの国際協力活動について」

2024.01.16

▼講演会
主催:国際教養学科
日付:12月21日(木)
開催形式:Zoom
演題:「ジョイセフの国際協力活動について」
講師:矢口真琴氏(公益財団法人ジョイセフ・シニアエキスパート)
参加者:国際教養学部生、他学部受講生(参加人数72名)


吉田先生からの一言:
国際協力という言葉を耳にする時,真っ先に連想するのが日本国外で様々な活動を展開しているNGOの活動ではないでしょうか。
今回は日本の国際NGOの草分け的存在である公益財団法人ジョイセフで長らく国際協力の現場に携わっておられる矢口真琴氏をお招きしてその活動について話をうかがう機会を設けました。
ジョイセフの設立から現在までの経緯,それにあわせて活動内容の変化や拡大についてアフリカを主とする海外での支援活動の実情を豊富な画像を交えてお話しいただきました。
国際NGOというと海外の現場で人道支援を展開していくイメージが強いですが,実際にNGOの活動を現地の人達と協力しつつ展開していくには地味で忍耐を要する膨大な作業が必要です。
南山大学,さらに国際教養学部で学ぶ学生のなかから,将来の国際協力を担う人材が出てくれることを願ってやみません。

学生からの感想:
「これまでも、高校や大学の授業のなかで途上国の医療事情や教育の状態などNGOが関わっていそうな分野について学ぶ機会は沢山ありました。しかし現地でプロジェクトに関わった矢口さんのお話はリアルで、写真とエピソードからその深刻さを感じ取ることができました。また、最後のメッセージにあった「人生は選択の連続で、ひとりひとりに選択権がある」という話はとても記憶に残っています。最近私は自分で未来の選択をする機会が多く、ひとつひとつの選択に責任を負わなければならないことから逃げたい気持ちになることがありました。しかし自分の未来の選択権すら得られない人達が沢山いることに改めて気づき、自分の選択を大切にしたいと思うことができました。」

「本日は貴重な講演ありがとうございました。アフガニスタンでは57%の女の子たちが19才になる前に結婚させられており、世界では1日810人が妊娠・出産でなくなっていて、その99.7%が途上国である現状に驚きました。その原因も医療施設へのアクセスのしにくさやそもそも医療施設の設備や技術が整っていないことなど、問題が山積されていると感じました。その中で国際NGOとして5Sの研修や実施をはじめ様々な活動されていることは素晴らしい社会貢献であると思い、私自身も就職活動の真最中ですが、このようなグローバルな視点で社会問題を捉え、キャリアを考えていくきっかけにもなりました、ありがとうございました。」

「本日は貴重な講演ありがとうございました。最も印象を受けたことは女性の望まない妊娠と安全ではない中絶が想像していたよりも多かったことである。低中所得国の15歳-19歳の女性の年間妊娠件数は2100万回であり、そのうち50%が望まない妊娠を経験し出産している。また、妊娠・出産による死因であり、年間570万件が人工妊娠中絶を経験していいた。また、1日810人の女性が安心・安全ではない中絶によって命を落としており、そのうち99.7%が発展途上国で起きていることが分かった。その背景には、労働者不足による若者の増加が必要であったり、充実した医療体制が整っていないなど多数の原因がある。また、日本がいかに恵まれた国で、充実した医療を受けることができていることを知ることができた。
 アフリカの事業に関しては、ただ事業を行うのではなく、定期的に振り返り、PDCAサイクルを回すことによって、アフリカ地域の発展が加速するようにしているところがいいなと思いました。就職活動が終わったら、短期でもいいからアフリカ地域のボランティアに参加したいと思いました。実際に現地に行って、学ぶことが大切であるなと思いました。」

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