南山大学 国際教養学部 Faculty of Global Liberal Studies

深めて!南山GLS 学生の活躍 講演会レポート

講演会実施報告 2023年10月24日(火)「Areamaking: a cultural approach to area studies」

2023.10.31

▼講演会 

主催:国際教養学科
日時:2023年10月24日(火)13時35分~15時15分
場所:Q棟504教室
講演題目: Areamaking: a cultural approach to area studies
講師:Bernard Arps氏(ライデン大学 教授)
講演を行う本学科の授業:Special Topics: Global Studies B(Cultural Studies)」(授業担当者:森山幹弘)

森山先生からの一言:

アルプス教授の議論の要点は次のとおりであった。Area Studiesは、グローバル化が進む今日でもその重要性は失われることがないのは、研究対象とする人々は必ずどこかのplace「場所」にいるからであり、人間はそこにおいて活動をするからである。Area Studiesと様々な学問領域との違いは、Area Studiesは特定の場所を議論するのに対し、普遍性を求める学問はそうではない。しかしArea Studiesに対する批判がないわけではない。またAreaは単にどこかに存在するのではなく、創造されるものであることも重要なポイントである。さらには、何がareaを創造するのか、それには5つの観点(言説と表象、人の居住、移動・循環・分配、語りと歴史、これらの相互関連性)から議論ができ、それらがareamakingに関わっている。一つの例としてエジプトとパレスチナの国境が取り上げられ、具体的な説明がされ、学生は興味深く講演を聞いた様子であった。

この議論に対して、参加した3・4年生の学生数名から英語で素晴らしい質問があり、活発な質疑応答が行われた。

B3D05285-D510-4E7A-8AA3-EFE613B93A33.jpeg

60878801-51B9-4607-A38A-822162D329F5.jpeg

学生の皆さんから:

内容が難しかったのですが、先輩の英語が流暢で英単語力を身につけなければ...
授業内容ではオランダ人がインドネシアのことについて調べたい理由の中に、ルーツを探したいという理由が興味深かった。

デジタル化やグローバル化によりエリアの概念は変化しているが地域研究は重要であるとわかった。先輩が積極的に質問しているのを見て私も受け身で授業を受けるのではなく自分の考えを持てるようになりたい。

地域研究は世界の様々な諸課題を解決するために重要な役割を持つことが分かった。特定地域の限られた情報の元で解決策に近づけるのは難しそうに感じた。先輩方の英語力や発言力に圧倒され新しい目標ができた。

先輩方の英語力に圧倒されました。一つの場所に集中してその地域について調査する地域研究という分野を知れてよかったです。とても難しかったですが自分の学年が上がった時に求められるレベルの目処と目標ができました。

今回の講義では、エリアに関する学問はとても古い考えだと捉えられる一方で、とても重要性があると言うことを学んだ。そこに住んでいる人々にフォーカスを当てて色んな分野からアプローチする点がGLSと近いと思いました。

内容が難しくて、理解をして発言をしていた上級生がすごいと思った。私も3年後には英語で発言できるようになりたい。地域探究の分野はあまり知識がなかったけど、これからも保存され続ける調査方法だと思った。

世界の問題を解決する手段として、地域(エリア)の学問を深める必要があることがわかった。

いつも質問があるかを聞かれた時に英語だと自信がなく質問をすることが出来ないが、先輩のように英語でも自信を持って質問することができるようになりたい。

インターネットの普及に伴い、エリアの定義が変化しているが、根幹の部分は変わっていない為、インターネット上におけるエリアについても新しい分野として研究を深めていくことが大切だと感じた。

ページトップへ