深めて!南山GLS 学生の活躍 講演会レポート
講演会実施報告 2023年6月13日(火), 16日(金)
「Teaching Indonesian with folklore from Indonesia and Japan」
2023.06.26
▼講演会 報告
講 師:インドネシア教育大学言語文学教育学部 副学部長
ユリアネタ教授(Professor Dr.Yulianeta M.Pd.)
学生用講演題目:Teaching Indonesian with folklore from Indonesia and Japan
日付:2023年6月13日(火), 16日(金)
場所:Q701
教員・学生向け研究会:Teaching BIPA (Indonesian for foreigner) with cultural approach
日付:2023年6月14日(水)
場所:Q棟7階 71会議室
森山先生からの一言:
今回招聘したユリアネタ教授は、2005年以来、国立インドネシア教育大学でインドネシア語とインドネシア文学を教えてこられ、2019年からはインドネシア言語文学学科長、2021年からは言語文学教育学部の副学部長を勤められています。ジャワ文化に対する造詣も深く、民話の中の伝統的価値観を子供達に様々なメディアを通じて教育することを実践されてこられたほか、外国人に対するインドネシア語教育の分野においても研究と教育を行なってこられました。
今回の学生向けの講演では、7月にインドネシア大学で実施する「GLSフィールドワーク」に参加する予定の7名の国際教養学科の学生を対象として、日本の昔話「桃太郎」とジャワの民話「金の瓜」の二つの物語を題材として、自ら編纂されたインドネシア語の教材を使って講演をしてくださいました。文化の側面からこの二つの物語がよく似たものであることに触れて学生の興味を引きつつ、基本的にはインドネシア語を使って2回の授業をしてくださいました。穏やかな話し方、柔らかい物腰から醸し出される優しい雰囲気が教室に満ちた講演会の中で、学生たちはインドネシア語だけでなくインドネシアの文化を学びました。
一方、研究会においては、外国人のためのインドネシア語の授業において、バティック(ろうけつ染め)やジャムウと呼ばれる伝統的なハーブ飲料などの文化的な要素を組み入れることで学生にとってより豊かな学びが実現できることを、具体的な例を示しながらお話しいただきました。アジア学科の4名の教員の他、インドネシア人留学生(総合政策学部)と国際教養学部の学生も参加して活発な質疑応答が行われ、多くの学びのある研究会となりました。