深めて!南山GLS 学生の活躍 講演会レポート
講演会実施報告 2022年7月14日(木)外交講座「外務省の仕事」
2022.08.23
▼講演会
主 催:国際教養学科
日 付:2022年7月14日(木)
場 所:S21
内 容:外交講座「外務省の仕事」
講 師:外務省大臣官房人事課 小林明子氏
参 加:「グローバル化と国際関係」受講生・国際教養学部生
吉田先生からの一言:
外務省の外交講座を利用し、「外務省の仕事」と題する講演会を開催しました。学生が日常的に耳にする機会の多い省庁の代表格といってもよい外務省ですが、具体的にどのような組織でどういった方がどのような業務を日々担っているかは案外知られていません。
講師の小林氏は、組織の概要や採用の仕組みをわかりやすく説明してくださった後、スペイン語圏を中心に各国に赴任した経験を披露してくださいました。国賓としてメキシコ大統領を招いた際のエピソード、ワーク・ライフ・バランスからみた仕事など、受講生の興味を引く話が多く、続く質疑応答でも外交の核心に迫るものから赴任先での日常生活に関するものまで質問が寄せられました。
受講生の感想からは一様に外務省での仕事に対する興味が高まったことが記されています。国際教養学科からいつの日か外交官としてのキャリアを歩む人材が出る日を期待させる講演会とリアクションでした。
学生さんからのレポート:
「これまで外務省職員の仕事について具体的に知ることがなかったので良い機会となった。特に、メキシコの大統領が国賓とし て来日した際に、共同声明に関する調整から宮中晩餐会で演奏する曲目の確認まで非常に幅広い仕事をこなしていることに驚い た。担当する地域により仕事内容は変わるかもしれないが、どのような仕事であっても外務省の職員の仕事は負担が大きく、そ れが今後の日本の状況を左右するほど重要なものだと改めて感じた。 また、交渉など他国の人と関わる際には、人間としての人付き合いを重要視しているという話が印象に残った。相手について の理解を深めることができると、表面だけで善し悪しの判断をすることがなくなり、柔軟に対応していくことができるようになると考える。自分の国の利益や価値観だけを中心に考えていては相手からは受け入れてもらえないので、相手の考えを受け入れて 自分を変えていくことも良好な関係を気付くうえでは重要だと考える。他国との交渉や調整と聞くと真剣な固い話し合いを想像 してしまうが、そのような良い人間関係を構築することでお互いにとって有意義な交渉になるし、将来にわたって良好な関係を築いていけるのではないかと感じた。」
「本日は外務省の専門職員である小林明子さんのお話を伺いました。日本外交の取組や専門職員になるまでのお話、メキシコの自 動車産業のお話など、様々な貴重なお話を頂戴いたしましたが、個人的には質問のご回答内であった海外でのコミュニケーショ ンのお話が興味深かったです。"信頼できる情報"を知り得るためには、やはり様々なフィールドにおいてコミュニケーションを取 り、自分を信頼してもらうことで、素直な情報や考えを教えてもらう必要があるのだと感じました。私からして、外務省でのお仕 事はとても遠いものと感じていましたが、お仕事先の人との関わり方や、人との繋がりが生み出すワクワクさなどの面では変わらないものがあるのだろうなと感じました。 また、メキシコにおいて日系自動車産業が急激に進出している背景には、土地やインフラや、人件費の安さなどがあることを知り、グローバル化による工業産業の発達のサイクルを改めて感じました。私は現在ゼミにおいて、生態学や環境学について研究しているため、そのような企業の海外進出による副作用に興味を持ちました。」
「外務省の働き方の中に、「ワークライフバランス」の話があった。私の外務省のイメージとして、海外への赴任が多く、家庭を 築くことが難しいと感じていた。しかし、国家公務員の制度を利用するなど、上手く工夫をして仕事と家庭を両立させているという話が印象的だった。また、女性は出産をした後も、仕事をやめることもなく復帰していると聞き驚いた。 また外務省は、海外赴任が多くで非常に大変な仕事というイメージを持っていたが、様々な国を訪れたお話を聞いていると、 様々な国に訪れた際に出会った人々や、楽しかったこと、ハプニングも含めてとても素晴らしい経験をしていて羨ましいと感じた。私は、来年留学を考えているが、留学をしたいと思った理由の1つが、日本ではできない経験をし、成長したいからであ る。日本とは違った文化、言語、環境など全く新しい場所に行くことで、自分がより成長できると確信している。外務省は、色々な国に訪れ仕事をすることができる。様々な国と触れ合うことで、沢山の学びを得ることができる。そのような環境はとても素晴らしいと感じた。