南山大学 国際教養学部 Faculty of Global Liberal Studies

深めて!南山GLS 学生の活躍 講演会レポート

講演会実施報告 2022年1月18日(火)「外国人労働者問題にみるグローバル化と国際協力」

2022.01.31

▼講演会
主 催:国際教養学科
日 付:2022年1月18日(火)
方 法:オンライン開催(Zoom)
内 容:「外国人労働者問題にみるグローバル化と国際協力」
講 師:大阪労災・労働法法律事務所所長 四方久寛弁護士
参 加:国際教養学部生、「グローバル化と国際協力」他学部受講生


吉田先生からの一言:

外国人労働者問題に弁護士の立場から長年携わってこられた弁護士の四方久寛氏を招き講演会を開催しました。当日は,外国人労働者に関するデータ(国籍・在留資格別在留数,都道府県別の雇用状況)を紹介していただき,現在の外国人労働者を制度的に支える外国人技能実習制度について解説していただきました。技能実習制度が設けられた背景,実習生が来日するまでの過程,来日前・来日後のざまざまな問題について実際の裁判を例に取り上げながら詳しく説明していただきました。四方先生がベトナムで実習生を送り出す農村地帯を調査した様子も紹介されました。

講演に続く質疑応答では,技能実習制度の制度的問題点,問題が生じたときの支援体制に関する質問などが寄せられました。講演終了後の感想にも多くの質問が寄せられ,受講生の関心の高さを示していました。とりわけ,「国際協力」や「国際化」を海外に出て活動することと暗黙のうちに想定していた学生にとって,講師の方が始めに問いかけた,日本での外国人労働者問題こそグローバル化の最たる現象で,その問題に取り組むことは日本国内での「国際協力」であるという呼びかけに啓発された学生が多くいたことが印象的です。

国際教養学科の学生は,現在のコロナ禍のもと国外での学びの機会に著しい制約が生じています。しかし,身近な国内の状況に関心を向けることで,「内なる国際化」に気づき,日本国内でも積極的に活動する学生が出るきっかけになれば今回の講演の趣旨は達成されたといえるでしょう。今後も同様の講演会を企画することで学生に対する啓発・情報提供を行っていきたいと考えております。
四方氏講演チラシ.pdf

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