南山大学 人文学部 心理人間学科

学科での学び 特徴的な授業

教育・学校心理学

2024.03.28

科目名 教育・学校心理学
担当教員 解良優基
授業概要  授業を通して,以下のことを達成することを目標とします。
①教育・学校心理学の基礎的な知識を身に着ける
②具体的な事例やテーマについて教育心理学の視点から考え,日常生活の中での教育・学校心理学の有用性を理解する
③協同による問題解決の基本を実践する

 授業では,授業外での予習をもとにして教育的な事象についてどのように分析し,支援策が考えられるかをグループで議論します。

1. 理論と結びつけて
2. 自分ごととして具体的に
3. 協同的な学びを通して多様な見方で
 以上3つの視点から,教育・学校心理学について学ぶことができるような授業をしたいと考えています。
学生の感想・コメント ・この授業での個人思考→グループでの話し合い→(復習課題で)個人思考という流れによって主体的に学ぶことができました。これからの大学の授業や将来子どもと接するときなど教育に触れる機会はたくさんあるので、この授業で学んだ視点で見られると思うと楽しみです。
・動機づけの話がとても印象に残っています。自分が将来、子どもを教育する立場になったとき、また部下や後輩を持ったときに役に立つと感じました。
・私が今期履修した授業のなかで、いちばん課題が多くて、いちばん大変な授業でしたが、同時に、高校時代に思い描いていたような「心理学」というイメージに一番近く、やりがいをもって取り組めた授業でした。興味深くおもしろい映像教材が見られたこと、理論についてもきちんと学べるところが良かったです。教育心理学のおもしろさについて触れられました。
・予習課題に取り組んでいると、「これって実際に教育・学校心理学の授業で使われている方法だ!」と気がつくことが多く、資料に出てくる方法と自分が受けている教育がリンクしていることのおもしろさを感じた。
・最後の講義で、教育心理学を学ぶ意義は「教育場面における他者の心理についての予測・視点が豊かになる」ことだと述べていたが、これは学問そのものの意義としても言えると感じた。持っている知識が少ないと、問題に対して立てられる予測や対策が少なく、極端な思考に陥りやすい。しかし、色々な理論や知識を学習することによって、そうした事態を防ぎ、物事に対して多面的に捉える視点を得ることが出来る。教育心理学に限らず、勉強にはこうした物の見方や捉え方を広げるといった側面があることを思い出した。これまで勉強することが当たり前すぎて、なぜ勉強しているのかということをあまり意識せず、なんとなく取り組んでいたけど、これからはより高いモチベーションで他の授業にも取り組むことが出来る気がする。
・受け身の授業ではなく、事前に学習した知識を基に事例を考える、という授業の進め方が楽しかったです。
・選択理由:教育心理学に興味があったため。感想:大教室で大勢の受講者がいる中での授業でしたが,丁寧な進行だったため分かりやすかったです。試験をおこなった次の授業の時に試験の振り返りをする形式だったのが印象的でした。ある意味では大学っぽくないなあと思いつつ,知識の定着に繋がる良い仕組みだなあというふうに感じました。
担当教員のコメント 教育・学校心理学の基本的な内容について習得を目指す授業です。
普段受けている授業も含め,教育に関する現象に対して豊かな視点で分析することができるようになってほしいと考えています。

授業外学習が毎回求められるほか,授業時間中は学生同士のディスカッションの時間が多く取られます。また,テストをやったら振り返りや解説もします。
学生さんのコメントの表現を借りたら「大学っぽくない」授業かもしれませんが,1つ1つに意図があります。興味のある方は,受講してみてください。
その他

図書館に指定図書のコーナーがあります。授業外学習の参考にして下さい。

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