南山大学 人文学部 心理人間学科

学科での学び 特徴的な授業

教育・学校心理学

2025.03.07

科目名 教育・学校心理学
担当教員 解良優基
授業概要  授業を通して,以下のことを達成することを目標とします。
①教育・学校心理学の基礎的な知識を身に着ける
②具体的な事例やテーマについて教育心理学の視点から考え,日常生活の中での教育・学校心理学の有用性を理解する
③協同による問題解決の基本を実践する

 授業では,授業外での予習をもとにして教育的な事象についてどのように分析し,支援策が考えられるかをグループで議論します。

1. 理論と結びつけて
2. 自分ごととして具体的に
3. 協同的な学びを通して多様な見方で
 以上3つの視点から,教育・学校心理学について学ぶことができるような授業をしたいと考えています。
学生の感想・コメント ・ジグソー学習やグループ学習など、資料で読んだことが実際にこの授業で実践されているので、こういうことか!と実感できて新鮮でした。内容が興味のあるものが多くて、グループワークも楽しく、取って良かったです。

・私は最初教育にあまり興味を持っていませんでした。しかし,今回の授業を受けて,自分が今まで受けてきた教育にはこれほど意図があって,様々な活動を通して成長してきたということに気づくことができ,とても面白いなと思うようになりました。班のメンバーとも初めて会う人ばっかであったのにも関わらず,自分の意見を自由に伝え,他者の意見を聞き,みんなで同じ議論について考えることで,打ち解けることができ楽しくできました。教育には様々な考え方があるからこそ,他者の意見も聞けることが新たな考えを知ることができるとてもいい機会でした。

・教育方法について学ぶ機会がなかったので、今回の授業を受けた時に、私たちが保育園児、小学生、中学生だったころの先生はこういうのを意識していたのかな、あの授業はあの意図だったのかなと考えることができて楽しかったです。将来自分が教師になる場合だけでなく、親や上司など人に教えたり育てる立場になった時に参考になる方法がたくさん詰まっているなと感じました。

・私が今期履修した授業のなかで、いちばん課題が多くて、いちばん大変な授業でしたが、同時に、高校時代に思い描いていたような「心理学」というイメージに一番近く、やりがいをもって取り組めた授業でした。興味深くおもしろい映像教材が見られたこと、理論についてもきちんと学べるところが良かったです。教育心理学のおもしろさについて触れられました。

・授業で学んだことから、これまで自分が受けてきた教育の意味を理解することができ、興味深かったです。中学生・高校生の頃は、出された課題の意味をあまり考えておらず、ただこなしていただけでしたが、思い返すと、それは学習方略を身につけるきっかけとなっていたり、学習内容を身につける以上のことを意図して出された課題だったのかなと思います。

・大学の授業は、小学校や中学校、高校のときと比べて他者との関わりが少なく、人間関係が希薄になりがちな中で、この授業では、他者と関わることが多く、そこから得られる学びも大きかったと感じています。グループでの話し合いでは、毎回自分にはない新たな視点に気づくことができました。また、ジグソー学習は、自分が学習した話題について知識を持っていない相手に理解してもらえるように説明する責任が生まれ、学習に取り組む意欲が上がりました。このような授業形式は大学に多くはないので、ありがたかったし、この授業をとってよかったです。

・選択理由:教育心理学に興味があったため。感想:大教室で大勢の受講者がいる中での授業でしたが,丁寧な進行だったため分かりやすかったです。試験をおこなった次の授業の時に試験の振り返りをする形式だったのが印象的でした。ある意味では大学っぽくないなあと思いつつ,知識の定着に繋がる良い仕組みだなあというふうに感じました。
担当教員のコメント 教育・学校心理学の基本的な内容について習得を目指す授業です。
普段受けている授業も含め,教育に関する現象に対して豊かな視点で分析することができるようになってほしいと考えています。

授業外学習が毎回求められるほか,授業時間中は学生同士のディスカッションの時間が多く取られます。また,テストをしたら振り返りや解説もします。
学生さんのコメントの表現を借りたら「大学っぽくない」授業かもしれませんが,1つ1つに意図があります。興味のある方は,受講してみてください。
その他

図書館に指定図書のコーナーがあります。授業外学習の参考にして下さい。

ページトップへ