学科紹介　

専攻

ナラティブ研究、北米先住民研究

自己紹介

社会学的社会心理学（Sociological social psychology）に軸足を置きつつ、フィールド調査、インタビュー調査、資料調査をもとにした先住民研究をしています。アメリカ合衆国には現在、連邦承認部族（合衆国が認定している部族）が574集団存在し、部族自治が行われている先住民保留地が326あります。「先住民」と聞くと大方の人はエスニック・マイノリティ（少数民族）と捉えるのではないかと思いますが、先住民部族は合衆国と国家対国家の条約を締結した「主権集団」です。国家の中にある国家としての先住民集団が、どのように自らの来歴を語るのかを探究してきたのですが、思いがけず先住民政策や歴史記述について考えるようになりました。調査では主にモンタナ州にあるノーザン・シャイアン保留地を訪ねるのですが、「調査」の枠組みに収まらない思いがけない出会いもあり、目を見開かされる体験となっています。