学科紹介 教員紹介
上田 崇仁(うえだ たかひと):教授【学科長】
自己紹介
これまで約40の国や地域からの「ゼロ初級」の留学生に日本語を直接法(日本語を日本語だけで教える)で指導してきました。そのためには、日本語の分析、日本語と学習者の母語の対照研究、日本語の使用場面の冷静な観察が必要です。その基盤となる分野の学びで得たものを、学習者にわかるように指導し、使えるように導いていくのが、日本語教育学の重要な部分だと思います。
私は、日本語教育の歴史を研究しています。特に、植民地であった朝鮮半島における学校教育と、世界に向けて発信されたラジオ講座を対象としています。併せて、近年、大きな課題となってきている日本語指導が必要な児童生徒に対する日本語や教科指導、保護者とのコミュニケーション方法なども関心を持っています。
どれも、何を教えたのか、どう教えたのか、どうやって教室から社会へつなげていくのか、が問題意識の根幹になっています。
これからますます日本語を必要とする人が日本社会には増えていくと思われます。
地下鉄に乗っているとき、食堂に座っているとき、いろんなときに、周りの人がどんな言葉遣いをしているのか、どんな語彙をどんな用法で使っているのか、また、それに対してどんな反応があるのか、日本語の「今」を観察することから考えてみませんか。