学科紹介 教員紹介
平子 達也(ひらこ たつや):准教授
自己紹介
専門は言語学です。特に,日本語諸方言の記述的研究と文献資料に反映された古代日本語の研究に取り組んでいます。
日本語諸方言の研究では,主に島根県の出雲地方や隠岐の島の方言を調査・研究しています。最近では,私自身の出身地であり,南山大学が位置する愛知県西部の方言の調査・研究にも取り組んでいます。文献資料を用いた古代日本語の研究では,近代以前の沖縄方言や近世の尾張地方の方言を反映した「方言文献」と呼ばれる資料や,「訓点資料」と呼ばれる資料を用いた研究に興味を持っています。そして,方言調査と文献資料にもとづく研究成果を土台にして,今ある方言がどのように形成されてきたのかということを明らかにしたいと考えています。日本のすべての方言が1つの祖先に遡れるとして,その祖先にあたる言語のことを「祖語」と呼びますが,その「祖語」は一体どのような姿をしていたのか,ということも大きな関心事の1つです。
研究上,大切にしているのは,記述的研究でも歴史的研究でも,様々な側面を持つ1つ1つの言語について,その全体像を把握しながら,個別の現象に取り組むということです。1つのことを深く掘り下げながらも,それが全体のどこに位置しているのかということを見失わないようにしたいと思っています。
主な担当科目
日本語の多様性、日本語学と日本文化、日本文化学基礎演習、日本文化学演習など