学科紹介 教員紹介
岩﨑典子(いわさきのりこ):教授
自己紹介
初めて日本語教育に携わったのは京都日本語学校でしたが、主に日本語を教えたのは米国です。その後、英国でヨーロッパ日本語教師会の会長などしながら日本語教育に携わりました。海外でも日本語や日本への関心が高く、日本語を一言も話せなかった学生がどんどん話せるようになると、とてもやりがいを感じました。日本に帰国した今、国内外双方の視点から日本語学習・教育について学生さんたちと一緒に考えたいと思っています。
私の研究テーマは「日本語話者がどのように話すのか」、「オノマトペをどのように使うのか」、「留学がどのような学びや自己アイデンティティの変遷をもたらすのか」、「リテラシー(読み書き)教育のあり方」などですが、現在は特に日本語・日本文化・日本語使用者の多様性を尊重する日本語教育に関心があります。
「母語ではないことば」を学んで使うこと、移動して「馴染みのない環境・ことば」で生活することはどういうことなのか。本当の自分を表現できないという悩みや、表現できたときの喜びなどについて理解を深めることは、現代社会で自己や他者を理解するために不可欠で、日本語教師に限らずどんなキャリアを目指す人にとっても有意義なことです。
私はロンドンに住んでいたころは観劇や博物館・美術館鑑賞が好きでした。今は日本に帰ってきたので、国内をいろいろ見たいと思っています。アメリカやイギリスの大学に勤めている時、日本に留学した学生から「日本の...に行きました」と聞くたびに「それどんなところ?」などと教えてもらい、うらやましく思っていました。
もう1つの楽しみ(?)は語学学習です。今も、語学習得にチャレンジしているので、学習者の気持ちがよくわかります。語彙を覚えてもすぐ忘れたり、聞き取れなかったり、苦しい時もありますが、ことばのレパートリーが増えると交流の範囲も広がって楽しいです。韓国には半年ほど語学留学することができ、たくさんのお友だちのおかげでとても楽しくて有意義な時間を過ごしました。
主な担当科目
第二言語習得研究、日本語の会話教育、日本文化学基礎演習、日本文化学演習など