学科紹介 教員紹介
松田 京子(まつだ きょうこ):教授
自己紹介
私の専門は日本近現代史・文化交流史です。もう少し具体的にいうと、19世紀後半以降の日本の社会や広い意味での文化の状況について、特にアジア諸地域との関連を重視しながら研究しています。
現在では、特に大きく分けて三つの研究テーマに取り組んでいます。
一つ目は、明治前半の日本の地域史です。近代日本における国民国家形成の具体的な動きに対して、地域社会がどのように対応したのかを、主に東海地域に焦点をあてて考察しています。
二つ目は、明治以降、日本国内で頻繁に開催された博覧会についてです。当時から博覧会は、視覚的なイメージを多くの人に伝える重要なメディアでした。今から100年ほど前の日本において、アジアの国々や人々は、どのように表現されてきたのかを、博覧会という「場」における展示の分析を通じて考察しています。
もう一つは植民地時代の台湾についてです。特に台湾の先住民族に対して日本政府がどのような統治を行ったのかについて、学問やメディアさらには文化的営みが果たした役割を重視しながら研究しています。
旅行、特にアジアの国々を訪ねるのが大好きです。なかでも現地の人々の日常生活を垣間見ることができる都市の下町には、とても惹かれます。最近は台湾の夜市で食べた料理にはまり、台湾の屋台料理の味を再現しようと自宅のキッチンで奮闘していますが、なかなか道は遠そうです。
また水泳というか、水の中で歩いたり、泳いだり、水に浮かんでボーッとしていたりするのも好きです。浮力にはストレス解消の効果が、かなりあるのかなと個人的には思っています。
主な担当科目
日本文化史A、日本文化史B、近現代日本とアジア、日本文化学演習など