学科紹介 教員の活動
籾山洋介教授:『[例解]日本語の多義語研究:認知言語学の視点から』(大修館書店)の刊行
2021年10月16日
本書は、現代日本語の多義語を考察対象とし、共時的な分析方法を論じたものです。
特に、以下の多義語分析の課題について、(直観を裏づける)言語事実の提示を重視するという立場から取り組みました(なお、多義語の意味の中で「自立性」が高い意味とは、個々の母語話者における定着度と言語共同体において共有されている程度 慣習性)が共に高い意味のことです)
1)何らかの程度の自立性を有する複数の意味の認定
2)プロトタイプ的意味の認定
3)複数の意味の相互関係の明示
4)複数の意味すべてを統括するモデル・枠組みの解明
4 の課題については、スキーマティック・ネットワークモデルとフレームに基づくモデルを統合した「統合モデル」を提案しました。
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