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【卒業生の活躍】在外公館派遣員での経験
2025年05月01日
私は大学卒業後の2年間、在外公館派遣員としてウィーンの国際機関日本政府代表部に勤務しました。ウィーンはニューヨーク、ジュネーブに次ぐ第三の国連機関所在地であり、国際原子力機関(IAEA)や国連工業開発機関(UNIDO)など、複数の国際機関が拠点を構えています。ウィーン代表部は、これらの国際機関に駐在する日本政府の機関です。
配属される在外公館によって派遣員の業務は異なりますが、ウィーン代表部では主に、日本からの出張者対応、館員の出張会計手続き、館員の離着任支援、その他の館内庶務業務(取りまとめ作業、資料作成など)を派遣員が担当していました。また、政府関係者や要人がウィーンを訪問される際には、空港やホテルでの対応、配車計画の作成、当日の現場対応なども任され、緊張感のある場面も多くありましたが、その分、仕事に対する責任感を養う貴重な経験となりました。2年間で様々な業務に携わることができたため、満足感がありました。
プライベートでは、有給休暇を利用してヨーロッパ各地を旅行することもでき、公私ともに非常に充実した2年間でした。忙しい時期を除けば、しっかりと休暇を取得できる環境であり、仕事と旅行のどちらも楽しみたい方には、在外公館派遣員制度はとてもおすすめです。
在外公館派遣員の採用試験は年に2回実施され、募集される公館はその都度異なります。選考の難易度や合格基準は応募状況によって変わりますが、少しでも興味をお持ちの方には、試験を受けてみることをお勧めいたします。
詳細は、国際交流サービス協会のHPをご参照ください。
(https://www.ihcsa.or.jp/zaigaikoukan/hakenin-01/)
大変なこともありますが、それ以上に得られるものも多く、人生の視野を広げてくれる非常に貴重な2年間になるはずです。
ドナウ川とウィーンの街が一望できるウィーン代表部の職務室からの景色
この素晴らしい景色が毎日の仕事のモチベーションでした。
各国からの代表団が集まる国際色豊かなウィーン国際センター
会議が開催される場所です。刺激的な場所でした。
ドイツ学科卒業生(2017年度入学)