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【留学体験談】HHUでの留学経験
2023年10月18日
私はデュッセルドルフにあるHeinrich-Heine-Universität(HHU)に1セメスターの留学をしました。デュッセルドルフは在独日本人が多く住んでいるためか、日本のお店が立ち並ぶ通りがあったり、毎年「Japan Tag(日本デー)」というイベントが開かれたりと、海外にいながら日本を身近に感じることのできる街でした。
日本デーでの花火
大学の授業では主に外国人向けに開講されているドイツ語の授業(語学授業)と、2つの学部授業に参加していました。
ドイツ語授業では、アメリカやヨーロッパ、イランなど様々な国からの留学生と共に授業を受けており、それぞれの文化の違いについて話したり、共通点を探したりと多くのコミュニケーションを取ることができました。
学部授業では、日本人の先生がドイツ語で開講していた「日本の歴史」を受けたことが特に印象に残っています。今までにもたくさん学んできたことのため、先生が何について説明しているのかは理解できるのですが、話している言葉(ドイツ語)が分からないという、なんとも面白い状況が常に起こっていました。しかし自国のことを別の国で学ぶというとても貴重な体験ができ、また違った角度から歴史を見つめ直すきっかけにもなったと思います。
また留学期間中、様々な場所にも出かけました。その中でも、南ドイツのオーバーアマガウ(Oberammergau)という街で10年に1度開催されるPassionsspiel(受難劇)を観に行ったことは一生の思い出です。もともと2020年に上演される予定だったものがコロナ禍で自分の留学していた2022年に延期となっていました。そのため「もうこのタイミングしかない!」と運命を感じ、劇を観に行くことを決意しました。そして一人で電車に揺られオーバーアマガウまで向かいました。街のあらゆるところにイエスやマリア像が飾ってあったり(宿泊した部屋にもありました)、キリスト教に関連する壁画があったりととても印象的な街でした。また、劇も今まで見たこともないような迫力でした。正直、全てのドイツ語を理解できたわけではなかったのですが、とても惹きつけられ、現地でしか感じることの出来ない雰囲気がありました
オーバーアマガウの受難劇場
2019年度入学 髙木杏奈