2023年3月にフライブルク大学で行われた一ヶ月のドイツ語集中講座に参加しました。渡航前にレベルチェックテストがあったため、現地のクラスメイトは自分と同程度のドイツ語力でしたが、授業中は積極的に発言していて自分との姿勢の差を感じました。日本でもコミュニケーション中心のドイツ語授業を受けていますが、それを実践するには経験も必要です。そこで私がドイツ滞在中に心がけたのは、授業で覚えたフレーズを街中でそのまま使ってみる、ということです。レストランでの注文や、駅で切符を買うときには最初にドイツ語を話すようにしていました。買い物くらいならあまり話さなくてもできてしまいますが、デパートのレジで自分から「Schönen Tag noch」と言って、相手が笑顔で「Danke, gleichfalls」と返してくれたときは、短いやりとりでしたがすごく嬉しかったです。集中講座の終盤では、クラスの雰囲気にも慣れ、最初の頃に比べより積極的に発言ができている自分に少し成長を感じました。

環境都市として有名なフライブルク

また、私が滞在したフライブルクはスイスとフランスの国境にとても近いので、週末にバスでフランスのストラスブールに出かけ、フランス文化にも触れることができました。集中講座を修了したあとは、一度行ってみたかったスイスを旅行しました。スイスでは、インターラーケンに滞在して、ユングフラウヨッホとルツェルンに行きました。特にユングフラウヨッホは、中学生の時に登山鉄道の写真を教科書で見てからずっと憧れの場所だったので、現地でその優美な山岳風景を見ることができ、非常に嬉しかったです。

雪に覆われるユングフラウヨッホ

今回の短期留学で他の国籍の学生と一緒にドイツ語の授業を受けたり生活したりするなかで、様々なことを吸収できたように感じます。一ヶ月という短い滞在でしたが、ドイツ語力の向上だけでなく、大学入学後にテキストや映像を通じて学んできた文化や社会習慣に実際に触れたことは、非常に貴重な経験となりました。

2021年度入学 田中智大