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【留学体験談】デュッセルドルフに留学して感じたこと
2023年04月17日
私は一年間休学し、デュッセルドルフに約10か月間留学しました。留学前に①実践的なドイツ語を学ぶ②日本以外の国の文化を肌で感じる③独力で生き抜く忍耐力を身に付ける、という三つの目標を立てました。
一つ目の目標は、語学学校での授業や日常生活で達成できました。当初授業のグループディスカッションでは自分のドイツ語に自信がなく積極的に意見を出すことができませんでした。そのため、まずはドイツ語に慣れることが必要だと思い、学校でできた友達をカフェに誘って一緒に勉強したり、同居人と一緒にご飯を食べたりと普段の生活でドイツ語を話す機会を自分から積極的につくりました。すると、だんだん話すことが楽しくなりグループディスカッションも苦ではなくなりました。自分が知っている単語で感情や思考を表現し、伝える力が身に付きました。
二つ目の目標は、特に滞在先のシェアハウスとホームステイで達成できました。留学する前からシェアハウスでドイツ人以外の外国人とも交流したい、またホームステイでドイツの生活、料理、習慣を体験してみたいと思いがあり、途中で滞在先を変えることを決意しました。シェアハウスではモンゴル人出身の同居人がモンゴル料理を作ってくれたり、逆に私が和食を振舞ったりと異文化交流ができました。ホームステイでは料理が得意なホストファザーがおいしいドイツ料理を作ってくれたり、ドイツに関することをたくさん教えてくれたりしました。日本の当たり前や日常が覆され、「世界にはこんな国があるんだ」、「こんな考え方をする人がいるんだ」、と日々発見の毎日で自分の視野が広がりました。
三つ目の目標は、留学生活の10か月間を通して達成できました。当初は、ビザの取得や銀行口座開設などなかなか思うように進まないことが多く不安になることもたくさんありましたが、周りの人に頼りながら解決していくことで忍耐力がつきました。また、自分から挑戦する行動力も身に付いたと思います。
デュッセルドルフを流れるライン川沿いの景色
私の住んだデュッセルドルフという街は、とても居心地が良かったです。日本人が多い街なので日本食レストランやアジア系スーパーがたくさんあり、生活に困ることはありませんでした。デュッセルドルフに住む人は、このような環境で日々日本に触れる機会が多いせいか、日本人にとても優しく、「日本の漫画が大好きなんだ!」「ラーメン最高においしいよ!」と日本を褒めてくれる人が多くてうれしい気持ちになりました。
また、ドイツで一番の思い出はドイツ全土のクリスマスマーケットを周ったことです。全部で10都市を回ったのですが、地域ごとに食べ物やお店の装飾などの違いが感じられ、とても楽しかったです。絵本の中から飛び出したようなキラキラした夢のような世界でした。
留学生活は決して楽しいことばかりではなく辛いことも多かったのですが、日本では経験できないこと、また大学生のうちにしか経験できないこともたくさんでき、私の人生においてかけがえのない10か月間になりました。
シュトゥットガルトのクリスマスマーケット
2019年入学 林風佳