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麻生 陽子(あそう ようこ)【講師:ドイツ語文学】
経歴・業績 |
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研究をはじめたきっかけ
学部時代にはおもに言語学を勉強していて、英語の教員になるつもりでした。ところが実習に行き、なにか違うと直感し、そして何よりも自分に英語のセンスがないことにも気づいていたため、別のものに専念したくなりました。
当時就活で心身やつれていたなか、大学4年の夏、ドイツのミュンヘンや交換留学先だったオーストリアに滞在する機会に恵まれ、羽を伸ばすことができました。現地では、卒論執筆のために作品舞台や作家の生家に赴き、テクストや二次文献では知り得ない外の世界に触れたり、貴重な資料を入手したりすることができました。このとき以来、できるかぎり自分の足で情報をかせぐことを大事にしています。そして案の定、帰国後はもうすこし勉強をつづけたいという気持ちが大きくなっていきました。当時憔悴していたわたしに、ヨーロッパでいったんリフレッシュしてくることを勧めてくれたゼミの先生がいなければ、別の進路を選んでいたかもしれません。
言語学ではなく、文学の研究を意識するようになった最初のきっかけは、各回一冊のドイツ文学の読みどころを聞く講義や文庫ゼミ的な演習を受けたことでしょうか。わたしは読書好きであっても、いわゆる文学少女などではありません。それでも、一読しただけではよくわからない作品を自分なりに解釈したり、他のひとの読み方を知り議論する楽しさを味わったりしたことがきっかけで、大学院では文学をやりたいと思うようになりました。文学を読むということについてたびたび語ってくれた先生にも感謝しています。
当初、「入院生活」(大学院生活を送ること)が長くならないよう、じゅうぶんに気をつけていたものの、それはしだいに長引き、気づけば研究をつづける道を選んでいました。それには少なからず、頼りになる同期や研究室の先輩などの人間関係に恵まれたことが影響していると思います。
趣味
土いじり、動植物の観察とお世話、神社仏閣めぐり、自転車での通勤時に喫茶店やパン屋などを探すこと。