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【学生たちの活躍】バレエ経験を活かした卒業論文作成
2023年02月24日
わたしは、卒業論文でクルト・ヨースというドイツ人の振付家を取り上げ、その作品の上演に携わっている方々にインタビューを行い、舞踊作品の伝承について研究しました。ヨースが振り付けた《緑のテーブル》という作品は、厳しく定められた方法で現代まで伝承されており、内容を不変に保つという指針のもとで、世界中で上演されています。わたしはこの研究で、《緑のテーブル》の伝承の実態を調査し、その伝承の方法が作品の価値をより高めていることを結論づけることができました。
研究の過程では、ヨーロッパやアメリカ、アジアのさまざまなバレエ・カンパニーへメールを送り、実際に伝承に関わっている方を紹介していただいたり、ドイツ舞踊のワークショップに参加したりもしました。また、神奈川県で行われた《緑のテーブル》の公演を鑑賞しに行くなど、テクストを読み込む以外の手法でも調査を行い、研究の楽しさを味わうことができました。さらに、ドイツ人舞踊家へのメールでのインタビューでは、専攻言語であるドイツ語を実践的に使用することができました。
わたしは幼い頃から、クラシック・バレエ、コンテンポラリー・バレエを習っていることもあり、舞踊の振付や表現方法に関心がありました。その関心が、研究を最後までやり遂げる原動力となっていたと思います。左の写真は、大学在籍中に出演したバレエ公演のものです。学業との両立は大変でしたが、その分やり遂げたときの達成感は大きいものでした。大学卒業後は、研究したことを活かして、ダンサー・バレエ講師としてさらにバレエに向き合っていきたいです。
2019年度入学 西山 巴菜