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【留学体験談】HHUに留学して感じたこと
2022年04月21日
私はハインリッヒ・ハイネ大学 (Heinrich Heine Universität Düsseldorf)に留学していました。留学先大学であるHHUの特徴は現代日本学科 (Modernes Japan)があり、日本に興味のある学生が多く、サポートが充実していることです。チューター制度により、留学前からドイツの学生と私のチューターとなる学生と連絡を取ることができました。他のドイツ人学生も困ったことがあるとすぐにサポートしてくれました。また月に1回Stammtischという日本人留学生と現代日本学科の学生の集まりがあり、ここでも様々な学生と知り合うことができました。私の場合はここでタンデムパートナーを見つけ、一緒に勉強を始めることができました。
ドイツで生活していて、電車やバスの乗り方・スーパーのシステムなど、多くのことに驚きました。中でも私が初めて経験し、驚いたことはWGで暮らす人が多いということです。WGとはWohngemeinschaftの略称で、数人でバス・トイレ・キッチンを共有し、各人で部屋を持つ暮らし方です。日本でいうところのルームシェアに近い共同生活です。私の場合はフランス人と日本人と3人で生活していました。共同生活ではお互いの出身地の話をしたり、食文化の違いを感じたりするなど貴重な体験ができました。ドイツ語でコミュニ―ケーションを取ることにより語学力の向上にもつながりました。日常生活ではコロナウイルスの影響で、戸惑うこともありました。お店に入るにはワクチン接種を証明するアプリとパスポートが必須でした。そして状況が変化する中で規制も変化するので常に情報を得て、対応する必要がありました。しかし、常にアプリとパスポートが必要である反面、屋外ではマスクを外すことが許されているのには驚きました。
大学の授業では自分で考え、発言することを求められました。また「週末に何をした?」と毎週質問されるため、語彙力と自分の言葉で伝えるという事が必要でした。日本で授業を勉強することとの大きな違いはドイツの文化を学び、すぐに実際に体験することができるという点だと思います。例えば、授業でクリスマスについて学び、クリスマスマーケットですぐに学んだ曲を聞き、学んだ食べ物をドイツ語で注文することができます。学んだことをすぐに体験できたり、実践したりすることができるわけです。やはり現地での学びが語学力向上の近道だと感じました。
またドイツの冬は日の出ている時間が短く、天気も悪いため、煌びやかなクリスマスマーケットは冬の一大イベントでした。州内では学生証が定期券代わりとなり、無料で出かけることができたためドルトムントやケルンなど、7つのクリスマスマーケットに出かけることができました。他にも現代日本語学科の先生が開催しているバドミントンクラブや隣町で現地の子供に日本語を教えるボランティアなどをしました。このように様々なことに挑戦できる環境があったため、充実した留学生活を送ることができました。留学で学んだことを活かし、今後もさらにドイツ語の能力を磨いていこうと思います。
デュッセルドルフ近郊のSchloss Benrath
2019年入学 木村 藍美