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【留学体験談】ベルリン留学での四ヶ月(2021年9月~)
2022年01月25日
私は2021年9月からベルリン自由大学に留学しています。ベルリンで四ヶ月過ごした中で、様々なことを感じ、学びました。まず良いと感じた点は、学生が優遇される点と日本よりも環境に配慮している点です。ドイツでは学生割引がとても多く、大学の近くのカフェや博物館・映画館などでは、日本よりもかなり低価格の学生料金が設定されています。特に驚いたのは定期券のシステムです。ベルリンにはA/B/Cの三つのゾーンが存在し、ゾーンごとに定期券を購入することができます。私自身は、A/B/Cすべてのゾーンを利用できる定期券(Semesterticket)を持っているため、全てのゾーンに行くことができとても便利です。次に、ドイツは環境に配慮したシステムが多いことです。有名なデポジット制はもちろん、環境に配慮したBIO製品を中心に扱うスーパーや廃棄予定食品を集めて売るスーパーなどがあります。環境に配慮する意識がドイツ人の生活には根付いていることを実感しました。
その一方で、留学前のイメージとは違っていることもありました。私が一番驚いたのは、街が汚いことです。ドイツは環境先進国なので、ベルリンのような大都市の公共スペースも清潔に保たれていると思っていました。しかし、街中には比較的多くのゴミ箱が設置されているにもかかわらず、ゴミが道路に散乱しているのを見かけます。有料公共トイレの掃除が行き届いていないこともあります。綺麗な街を見慣れている日本人としては大きなカルチャーショックを受けました。このようにベルリンで生活する中で様々なことを感じました。しかし、ただ感じただけではなく、学んだこともたくさんありました。
私が大学の授業で学んだことは、分からないことはすぐに聞き、自信がなくても発言すること、自分の意見を持つことが大事だということです。これらは留学をしなくても分かることですが、実際に他の留学生と一緒に授業を受けると、自分がいかにこれらのことを日本で出来ていなかったかが分かりました。日本で授業を受けていたときは、基本的に受け身の姿勢で授業に参加し、積極的に質問・発言することが出来ていませんでした。特に回答に自信がない時は、失敗を恐れて積極的になれませんでした。しかし、他の留学生達は、分からないことは授業の進行を止めてでもその場で聞き、「確信はないけど...」と言いながらも堂々と自分の意見を皆の前で話していました。
特に他の留学生達との差を感じたのは、討論形式の授業のときです。討論のテーマについて、日本やドイツがどのような政策を取っているか、それに対して自分はどう考えているかといったことをすぐには発言できませんでした。そもそもその話題について知識がないこともあれば、知ってはいるが特に自分の意見を持っていないということもありました。そんな自分と他の留学生達を比べ、本や新聞を読み、知識を深め自分の意見を持つことが大切だということを再確認できました。このようにドイツで実際に留学してみて、留学前に思い描いていたドイツのイメージとその現実とのギャップに気づき、また自身に足りない部分を再確認できたことは、貴重な学びとなりました。留学期間もあと二ヶ月弱ですが、更に成長できるように頑張ろうと思います。
2019年度入学 宮地 果琳