学科紹介 学生たちの活躍/声
【学生たちの活躍】外国語教育について考える
2019年11月13日
2019年10月20日(日)、日本独文学会ドイツ語教育部会主催、ゲーテ・インスティトゥート、Hueber Verlag、ドイツ語教科書協会共催による第1回「ドイツ語教育部会アイディア賞コンテスト」が開催されました。南山大学ドイツ学科のペア2組が、見事、最優秀賞と奨励賞を受賞しました。最優秀賞ペアの杉浦彩希さん、鈴木友美加さん(ドイツ学科2年生)の受賞後の声をご紹介します。
〈杉浦彩希さん〉
アイデアコンテストを通して、普段の自分のドイツ語学習を見直す良いきっかけとなりました。今回のテーマである「スマホを用いた授業の斬新なアイデア」としてどのようなものがあるかを考える過程において、ドイツ語学習で語学力のみを養うのではなく、その語学に関する知識をさらに運用、活用させる必要があると気づきました。つまり、単語の意味や熟語を知っているならば、それらを使ってどうするのかということです。
そこで、4人1組のグループを複数作り、各グループで既存のものではないサービスやアクティビティを独自に考えてスマホで広告を作成した後にクラスのチャットグループで宣伝し、予約のやり取りまで行うという学習法を提案することになりました。宣伝という行為は、商業的な場面だけでなく人に何かを薦める時やイベントを企画する時などにも言えます。また、店側と客側という間柄でチャットの文面のみで意思疎通を図るということにも重点を置きました。
これは言語教育全般に言えることですが、ある言語に関する知識だけでなく、その知識を運用するための能力がないと身につけた知識を最大限に生かすことが出来ないのではないかと感じました。今回の気づきをこれからの自分のドイツ語学習に生かしていけると良いなと思います。
〈鈴木友美加さん〉
私は杉浦さんと共に、第1回ドイツ語教育部会アイディア賞コンテストに参加しました。
以前よりドイツ語教育、外国語教育という分野に興味を持っていた私に、学科の先生が勧めてくれたのがこの大会でした。この大会は「スマホを使った新しいドイツ語学習法」を募ったもので、お話をうかがって即座に参加を決めました。
しかし、アイディアを考え始めるとすぐに壁に打ち当たりました。「そもそもスマホを使う必要性はどこにあるのか?」「どんなアクティビティなら実際に使えるドイツ語能力を身に付けることが出来るのか?」「どんなアクティビティなら学習者が楽しく参加できるのか?」「学習者、教師への負担は大きくないか?」など考慮すべき課題が沢山あったためです。アイディアを考えるのは大変でしたが、普段ただ授業を受けている時には考えることのなかった教師側からの視点を見つめるきっかけとなり、外国語教育に対しての自分の考えを深めることが出来たと思います。
また大会当日も他参加者の発表を聞き、新たな外国語教育の可能性を探る様々な意見を聞くことが出来ました。外国語教育に対する多種多様な視点、考えを知り、今まで以上に興味が深まったという点において、大会への参加は私にとってとても良い経験となりました。