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【留学体験談】ドイツ留学が教えてくれたもの(ヴュルツブルク/ 2018年2月〜2019年3月)
2019年07月05日
私は南山大学を三年生を目前に休学し、フリームーバー制度を利用してヴュルツブルク大学へ一年間留学しました。
留学を決心したのは、1年生の3月にデュッセルドルフであった一ヶ月間の研修の後でした。
留学先を選ぶ基準は、街の規模でした。研修を通し、大都会の生活はストレスフルで自分には合わないなと感じたからです。街が比較的大きくなく、その中でもヴュルツブルク大学へは今まで何人もの南山生が留学しており、体験談を聞くとどれも充実していたので、この地に選びました。
3月、大学での学期前の一ヶ月の語学コースに参加して驚いたのが、留学生の国籍の多様さです。15カ国あまりの国から来た生徒が教室におり、年齢も性別も専攻もバラバラですが、とても仲が良かったです。授業ではクラスが多国籍なのを活かし、教科書に書かれているトピックに関してそれぞれの国の様子を質問されることが多く、各国の実情を知ることができ、大変興味深かったです。途中休憩中はみんなでコーヒーを片手に自販機の前で立ち話をしたり、新たな出会いや発見が絶えなかったので毎日授業に行くのが楽しかったです。
学期が始まってからは、語学コースの一つ上のレベルの授業に振り分けられました。一気に難易度が上がり、授業中発言するにも周りに圧倒され、悩む日が続きました。ドイツ語学の授業に現地の学生に混じって参加しましたが、これは大きな挑戦でした。予習をしっかりしても理解できない箇所が沢山あり、周りのイタリア人留学生たちは優秀なのに、私だけなぜできないのだと一気に自信をなくし、心が折れかけたときもありました。
しかし、ドイツ人学生や先生方、周りの留学生の支えのおかげで、頑張り切ることができました。それによって自分のドイツ語と真剣に向き合うことができました。
授業以外の時間は主に現地の友達や、語学コースで仲良くなったリトアニアの子といろんなことを体験しに行きました。インターナショナルオフィスが留学生向けに様々なイベントを企画しており、暇することなどありません。
夏休みはとても長く、7月中頃に試験が終わり、10月中旬に冬学期が始まりました。
夏休みはドイツの街をまわったり、国外へも旅行に行きました。
ヴュルツブルク大学は冬学期前にも無料の一ヶ月の語学コースを提供しているので、9月は一ヶ月大学に通いました。他の大学には無いような特典なので、とても嬉しかったです。
冬休みは各地のクリスマスマーケットを訪れ、大晦日にはドイツ式に年を越しました。
留学してドイツ語漬けの環境で生活する内に、ドイツ語を話す時に抱えていた不安は消し飛びました。何とかして相手に自分の状況や気持ちを伝えなければならかったり、相手を理解しようとしたり、いちいち不安なんて覚えていたら生活なんてできません。
支えてくれたり一緒に楽しみを共有した友達とは、今でも文通やSNSを通して連絡を取り合っています。彼らの夢に向かい努力する姿にはいつも感心し、自分のモチベーションも高まります。努力家で、素直で、笑顔と優しさに溢れる彼らと出会い、友達になれたことは、留学なしではあり得ませんでした。
留学を通し、夢や想像力の幅が広がり、そのおかげで自分の可能性がもっと広がりました。留学は今の私、そしてこれからの未来にとっても自分を形作る一部分になったのだと思います。
2016年度入学 内田成美