Special Contents アジア学科の授業風景

アジアと日本

科目名 アジアと日本
担当教員 宮原佳昭
授業概要 この授業は講義形式で行われる。
日本に住む者にとってアジアを学ぶことの意味は何かを問い直す。日本とアジアの近隣諸国との交流を概観する中で、日本がアジアの人々から学んだものを確認する。同時に、日本はアジアをどのように認識してきたのか、またアジアの人々には日本がどのように見えるのかを検討する。さらに、日本がアジアの人々に信頼されうる友人たりえるためには何が必要なのかを考える。
科目の全体像 南山大学シラバス参照
日時 第3クォーター(9~11月)

学生の感想・コメント

  • これまでの授業はあくまで日本人としての観点から近現代史を学ぶことが多かった。この授業では主に中国側に立って歴史を学ぶことができ、自分の価値観に非常に影響を与えたと思う。また、これまでは中国が自国民の愛国心向上のために、嫌日教育を行なっていると考えていたが、中国の立場になって歴史を見ると完全にそういうわけではないということが分かった。
  • 自分はあまり歴史などは好きではなかったが、この授業を受けてとても興味が湧いた。先生の話し方や考え方が異文化理解をする上で参考にしたいと強く感じた。
  • 私はもともと歴史が好きだったので、この授業を受けて知らなかったことやものごとの見方について勉強することができました。特に、中国人などアジアの人々との歴史認識の違いを理解することの重要性を知りました。
  • 中国と日本の歴史を学ぶ上で、中国の歴史の教科書を読んだり、中国の思想に触れてみたりと、中国側の目線から勉強することができたため、中国と日本の教育の違いに気づくことができた。また、授業の中では、先生の主張が入っておらず、中立の立場で進めてくださったので、自分なりの考えを持つことができたことがとても良かった。
  • 毎回の授業でアジアに関するニュースを調べてまとめる機会があったが、普段あまりニュースを見ないので、新たにわざわざ調べるという習慣ができた。また、SNSなどで話題になっている事件なども「あ、これ次の授業に使えそうだな」と思うことが多くなり、日常生活で国際ニュースを取り入れるアンテナが増えたように感じた。
  • ただの歴史を知る授業ではなく、現代にも深く関わっている、そしてなぜ現在、問題になっているのかを知ることができた授業だったと思う。恥ずかしながら、知らないことがたくさんあったし、特に最後の授業の「より良い関係を築くために」という問いでは、私が出来ることについて考えるきっかけになった。

担当教員

本授業では、「相手の考えを理解するためには、相手がどのような教育を受け、どのような価値観を形成しているかを学ぶべきだ」「日中韓いずれにおいても、政府の考えと民間人の考えは異なるため、両者を混同せずに分けて考えるべきだ」ということを伝えるため、日中韓の過去の歴史や現代問題をとりあげて講義しました。この授業を通じて、相手の考えを理解するとともに、「それでは日本で教育を受けてきた自分はどうなんだろう?」と自分を客観視するきっかけにしてもらえるとうれしく思います。
また、アジア学科生が普段からアジア情勢へ目を向ける習慣をつけるようにするため、毎回の授業において、アジア情勢に関して自分が興味を持った最近1週間の新聞記事を1つピックアップして紹介する、という課題を設けました。これも受講生に好評なようで、とてもよかったです。
この授業で得た学びを、アジアの人々との相互理解にぜひ役立ててほしいと願っています。

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