教員コラム 総合政策学専攻
総合政策学専攻 水落正明 教授
2019年07月15日
『猫とデータ』
私の実家には猫がいます。結構たくさんいます。写真はその一部です。
さて、なぜ猫の話を始めたのかというと、実は猫が私にとってデータ分析が好きになったきっかけかもしれないからです。
今から約20年前、2つ目の仕事を始めるために実家にいたとき、これからはExcelくらい使えなきゃならないかなと思い、Excelの自習を始めました。ある日、グラフを作ろうと思って何かネタがないかと考え、「猫好き度」のグラフを作りました。単純に家族の名前と猫好きの程度を適当な数値にして棒グラフにしたものです。実は私は犬派なので数値は低め、家族は高めという具合でした。
自分としては、試しにグラフを作っただけでしたが、家族には結構うけました。気をよくした私はグラフに色々工夫を加えては家族に見せていました。あの時に結構うけてうれしかったという感覚は今でも残っています。
これが、自分にとっては初めてのデータ分析?だったように思います。ただ、すぐにデータ分析を仕事に生かしたかというと、そうではなく、2つ目の仕事をやめ、フリーターを経て大学院に入るのですが、それまで日の目をみませんでした。
大学院に入ったとき、それほどデータ分析を中心に研究することは意識していませんでした。ですが、データに触れているうちに「猫好き度」グラフのうれしかった経験がよみがえってきて、知らないうちにデータ分析にはまっていました。
その後、大学で働くようになってから学生にデータ分析を教えることが多くなりました。意識しているのは「データ分析って面白い」を体験してもらうことです。不偏性とか難しい話は、知りたくなったら知ればいい程度のものです。
「好きこそものの上手なれ」。データ分析を好きになる。そのためには楽しいとかうれしいとか、そういうきっかけが大切だと思っています。