教員コラム 総合政策学専攻
2018年度研究科長 総合政策学専攻 石川良文 教授
2018年10月26日
「研究と国際学会」
南山大学大学院社会学研究科のホームページ公開にあたって、本研究科の教員によるリレー式のコラムを始めました。第1回目は、私、研究科長の石川が担当します。
社会科学研究科は、経済学専攻、経営学専攻、総合政策学専攻の3専攻から成りますが、現在所属する教員は非常勤講師を除いて62名います。各教員はそれぞれの専門性を通じて大学院生を指導しますが、最新の知見を持って学生を指導するためには、自身も最先端の研究を進め、日々の研鑽が必要です。そのため、研究活動の成果を国内外の学会で発表し、研究成果を世界に広めると共に、他の研究者から意見や質問をもらって、更に自身の研究を進めます。
私も、毎年国内外で研究成果を発表しますが、昨年は海外ではオランダ・フローニンゲンで研究成果の発表を行いました。オランダには過去に1年間研究の場として滞在したことがありますが、私の研究領域である地域科学(Regional Science)の大御所たちが沢山いて大変刺激を受ける地でもあります。また、研究交流だけでなく、都市そのものにも魅力があり、訪問する度にその変化に驚かされます。歴史あふれる景観は保全され、大きく変わらなくても、例えば電気自動車はそこら中で走っていて充電インフラもあちらこちらで見られます。また、自動運転の実験も盛んでかなりのスピードで進んでいます。もちろん自転車がオランダでは一番の交通手段ですが、路面電車(Light Rail Transit)やまるでトラムのように見える連接バスも走っています。フローニンゲンでは、デザイン性の優れた連接バスが走っていて大変快適でした。
現在、世界ではスマートシティなど新しい時代の都市政策や自動運転など次世代自動車による交通政策が進んでいます。私は、本研究科の総合政策学専攻の教員でもありますので、最先端の研究成果を踏まえた学生への指導はもちろんのこと、世界の実際の政策動向を踏まえた授業を行っていきたいと思っています。