教員コラム 経営学専攻
朝ごはん(経営学 松井 宗也 准教授)
2024年09月17日
20数年にわたる研究の結果、朝ごはんは今のものに落ち着いたのでそれを紹介する。時間と予算の制約、栄養、味の好みなどを考慮すると最適な「朝ごはん」は難しい問題となる。食べる当事者の健康状態にまで影響を及ぼす。だからこれは決して不真面目なコラムなどではないのである。予め答えを要約しておくと、私にとって最適な朝食は単なるスープである。平日の深夜また週末に大量に作り置く。
具材は、大根、人参、玉葱、馬鈴薯、豚のソーセージまたは小間切れである。特に高級品を使うわけでもなく、近所のスーパー・マーケットで買う。きのこ類を加えるなどの変化もある。
まずはステンレス包丁を研ぐ。といっても砥石は使わず、安価な簡易研ぎ器を使う。研がないと玉葱を細かく切れない。
電気ケトルでお湯を沸かすと同時に、大根の皮をむいて0.7cmくらいの角切りにする。途中で湯が沸くので、沸いたら大鍋に入れ火をつける。そして味の素か昆布だしの素を加え、野菜は切り終えた順に鍋に入れる。人参は皮を剥かずに0.5㎝くらいの角切り。玉葱はもちろん皮を剥いて1cmくらいの角切りにする。みじん切りは方法を知らないので適当に切る。特に下処理はしないので涙を流しながら切る。その後、馬鈴薯も皮を剥いて1cmくらいの角切りにする。豚肉は細かく切って最後に投入する。鍋が吹きこぼれないように気を付けながら煮る。灰汁取りは全くしない。野菜が柔らくなったら火を消す。大根で野菜の柔らかさを測ることが多い。因みに角切りの大きさは煮える時間を考え抜いたものである。
その後、味付けをする。味付けには何種類かあって、味噌、コンソメ、中華、塩コショウなどがある。その時の気分に応じて適当に選ぶ。中華やコンソメの場合には、それらの固形物を最初から鍋に入れるが、味噌は火を止めてからとく。味噌は赤白使い分けているが、ミックスすることは無い。塩コショウの時は適当に入れる。そもそも鍋はほぼ具材で埋まっていて汁があまりない。玉葱が溶けて水の役割をするのである。
できたらお椀5つくらいに小分けにしてサランラップをかける。そして大鍋を洗う。スープが冷めたら冷蔵庫に入れる。後は毎朝電子レンジで温めて食べるだけである。3から5日くらいでストックが無くなるのでまた作る。計算が合わないのは誰かもたまに食べるからである。この朝ごはんを打ち寄せる波のようにひたすら繰り返すのである。