教員コラム 経営学専攻
経営学専攻 KHONDAKER,Rahman M 教授
2019年05月15日
経営学の研究を希望する皆さんへ
大学院の授業では、日本経営論、経営学特殊研究(企業経営研究)、研究指導IA-ID/ IIA-IID(博士前期)、研究指導IA-ID/ IIA-IID/ IIIA-IIID(博士後期)を担当しています。それらの授業を通して、環境変化における日本の人的資源管理の諸側面(雇用、教育訓練、経営者の教育、労使関係、中途採用、外国人トップ経営者、NEET・Freeter問題、CSRなど)および異文化(南アジア諸国およびアセアン諸国を中心とする)における日本およびその他の多国籍企業の経営(海外直接投資、経営システムと技術移転、経営の現地化、異文化調和など)について議論を重ねています。
最近では、経営におけるジェンダー問題、コーポレートガバナンス、非営利組織の経営などについても興味を持ち、研究をしています。私が指導する学生は経営のあらゆる分野について興味を深め、授業やゼミで多方面の議論を行い、論文の課題とテーマを決め、研究に励んでいます。
日本の企業社会や経営部門は度々危機に直面し、それらを乗り越えて、現在に至ります。1980年代のバブル崩壊、1990年代の経済停滞・低迷、2000年代のリーマンショック、2010年の雇用改革の挑戦は企業、経営者、研究者に大きな課題を与えました。歴史のこうした流れの中で学者を目指すみなさんにはどのように活動すれば良いのかを考えて欲しいのです。
私は日本経営学会やアジア経営学会、アメリカのAcademy of Management (AOM)やAcademy of International Business (AIB)、 ヨーロッパのEuro-Asian Management Studies Association (EAMSA)などの学会に所属しています。こうした学会の活動は、経営学の学問や実践においてとても有益ですので、みなさんも積極的に学会の活動に参加し、知識を広げていただきたいと思います。小生もみなさんとともに参加し、知識を深め、議論を重ねていけたらと思っています。