教員コラム 経済学専攻 経済学専攻
経済学専攻 岸野悦朗 教授
2019年02月01日
実務家教員が感じるストレスの解消法
早いもので、公務員人生に終止符を打ち、教員人生を初めて4年半が経過しようとしている。大学教員のイメージとして、私は40年近く前学生であったころの印象からして教員生活は公務員のように組織内での束縛や対外的、対内的な人間関係といったストレスを感じることはなく、自分の好きな研究だけを行い、学生への授業は何年か前に作ったノートをもとに適宜講義を行うといった特に気遣うことなくのんびりしたイメージしか抱いていなかった。したがって、公務員を退職した際には、第二の人生としてゆとりある教員生活をエンジョイする思いだったが、それは大きな間違いであったことが教員生活を通じて分かった。
公務員の場合は組織で職務を行うことから、自分の仕事をチェックする者がおり、間違っても修正は可能である。また、仮に自分が事故や病気等何かの都合で欠席しても他の者が代行できることから仕事が滞ることなく、安心して執務を行える。一方、大学の教員は自分のやりたい授業を企画、実行することができる反面、その責任は100%その教員に課せられる。また、思った以上に管理運営的仕事が多く、授業は代替不可能であることからのんびりといったわけにいかず、常に健康管理に気を遣う等、公務員生活では意識することのなかった新たな緊張感を伴うストレスを発生しやすい環境におかれたわけである。
こうした生活環境の中で、私自身健康管理法及びストレス解消法として考えたのがスポーツクラブで行われているスタジオプログラムである。このプログラムは飛んだり跳ねたり、踊ったり、バーベルを持ち上げたりといった各種のメニューが用意され、自分でメニューを考えることなく、音楽に合わせて、運動することができる。また、終わった後の達成感や汗をかいた後の入浴はストレスを発散させ、健康には抜群であり、気分も爽快となる。最近は、メガダンス、ボディパンプといったプログラムにハマっている。昨年還暦を過ぎ体力の衰えを感じてはいるが、健康で教員活動を行えるよう継続していきたい。