修了生の方へ・法友会 司法試験合格者の声
野田 美穂さん (2024年度合格)
2025年04月02日
1 普通に勉強すれば受かる試験
法科大学院経由で司法試験を目指す利点は、授業や課題、試験という機会を、司法試験に直結する形で意識的、戦略的に利用できる点にあると思います。在学中受験での合格率が高いのは、そのような「普通」の勉強が出来ているからにほかなりません。
2 「普通」の勉強が出来ていなかった私
在学当時の私は、その場しのぎの勉強に終始し、修了後、自分で勉強し直すことが必要となり、結局時間がかかってしまいました。
ある日、登山中に迷子になりかけたことをきっかけに、受験生活でも自分が迷子だと気付きました。自己分析を徹底的に行った結果、勉強をやらされている感が否めず、勉強に対して拒否反応が強いこと、時間の無駄使いが多く、勉強時間が確保できていない点が問題だと判明しました。
3 対策
(1)勉強時間の絶対量確保
私は、勉強自体をなかなか習慣化することができませんでした。そこで、朝型にシフト(基本4時に起床、3時間勉強する)し、9時~17時は図書館で過ごす、という生活にあらためました。
(2)実際の行動の検証
時間泥棒を排除するために、実際の行動を記録しました。マス目のノートを用いて、1マスを15分として、勉強した時間を色塗りしました。一目で勉強した時間、改善すべき行動が分かるのと、塗り絵感覚で勉強したくなり、効果的でした。
(3)教材を絞る
司法試験の範囲を網羅している教材(問題集)を使って、アウトプットを意識したインプットをし、できなかった問題を中心に、答案構成を繰り返しました。その過程で、各科目A4用紙1~3枚程度に、知識が集約でき、試験直前や当日にはそれを見ていました。
4 南山法科大学院に進学して良かった!
思い返すと、南山法科大学院では、授業の中で、必要な基礎知識の取得及び判例学習が可能で、答案作成についても、課題や試験の中で学んでいくことが十分可能でした。少人数であるが故に、先生、先輩、同級生、事務室の方々がいつも温かく支えて下さる、最高の環境でした。また、法曹として活躍されている先輩方との繋がりが強いのも特徴です。
今後、司法試験には、CBT方式が導入されます。法科大学院へ進学することで、ひとりで不安を抱えることなく、それに対応した対策を講じることが可能と思われます。
変化に臆することはありません、基本は変わらないです。「普通」に勉強を積み上げていく延長線上に、合格があります。心から応援しております。