南山法友会 司法試験合格者の声
小澤 ゆりさん (2023年度合格)
2024年05月07日
私は南山大学法学部を卒業し、南山大学法科大学院の未修コースに進学しました。そして、3回目の受験で司法試験に合格しました。
南山大学法科大学院に進学を決めた理由は、少人数制により先生方との距離が近いこと、十分な自習スペースが確保されていることにあります。また、修了後であっても、先生方からのサポートを受けることができ、自習スペースを利用することができたことは司法試験に合格するうえで本当に助かりました。
学習方法について、3回目の受験では基礎に重点を置いて学習することを意識しました。今まで過去問や問題集などのアウトプットにばかりに目を向けていましたが、インプットを丁寧に行うことで、その後行うアウトプットの質を向上させることができたと思います。基本書を読むだけだと、理解したつもりになっていることが多々あったため、学習した範囲を人に説明することができるかを基準にし、言葉に詰まるようならその範囲を繰り返すことで理解したつもりになっている箇所をつぶしていきました。
答案を作成する場合、期限を決めて人に見せることをおすすめします。私は答案を人に見せることが苦手で、後回しにしがちでした。しかし、今回は友人や先生に答案を見てもらう機会を増やした結果、自身の答案に対する客観的な評価を得ることができ、表現のバリエーションを増やすことができました。また期限を決めることで、答案作成が長い受験期間におけるペースメーカーとしての役割を果たし、メリハリをつけて学習することができたと思います。
どのような学習方法を選択するにしても、それを継続することが最も重要です。そのため、無理な計画を立てることなく、簡単に達成することができる目標を確実にクリアしていくことが継続の鍵だと考えました。私は、何時間勉強しよう、問題集を何周しようと目標を立てることをやめ、目の前にある問題に集中するようにしました。どうしてもモチベーションが上がらないときは、30分だけと決めて基本書を読んだりしていました。30分では区切りが悪いところで終わってしまうため、「もう少し」と自発的に学習を進めることができました。それを繰り返すことにより、結果として学習を継続することができたと考えています。
司法試験は難解な試験ではありますが、一握りの天才だけが合格することができる試験ではありません。基礎を積み重ね、挑戦し続けることで十分合格することができます。自分は何ができて、何ができていないかを把握し自分に適した方法で学習を続けたこと、何より合格したいという気持ちを持ち続けたことが今回の結果につながったのだと思います。私の経験が皆さんの参考になることを願っています。