南山法友会 司法試験合格者の声
鈴木 駿さん (2023年度合格)
2024年05月07日
私は2016年に南山大学法科大学院標準就業コースに進学しました。私は法学部出身でしたが、学部時代は部活動を熱心に行っていたので、法学既習者コースではなく、基礎を固めるため、標準就業コースを選びました。
私は、家庭の事情から、法科大学院卒業後は自宅での勉強に切り替えたのですが、在学中は、授業が終わった後も、夜10時まで自習室で勉強して帰宅するという生活を送っていました。
南山大学法科大学院は、少人数制であることから、生徒と教員の距離が近く、授業や自習中に疑問点が生まれれば、すぐに質問できる環境でした。私は南山大学からの進学でしたので、学部の時にお世話になった先生方に気兼ねなく質問ができたため、非常に恵まれていたと思います。また、司法試験の過去問の添削やゼミについても、先生方がやってくださったことがとても心強かったです。特に民事訴訟法が苦手だった自分にとって、過去問添削はとても力になりました。
私は、家庭の事情も相まって、5回目の受験で合格することができました。4回目の不合格結果が出たあと、自分に足りないものは何かを改めて見直し、どの科目においても体系的な理解が足りていないこと、規範などの暗記が曖昧であることが自分の不合格の原因であると考えました。
まず、体系的な理解を深めるために、苦手な分野・テーマをA3用紙の中心に書き、そこから木の枝を伸ばして行くようにその分野・テーマに関連する事項を増やしていき、項目ごとの関連性を意識しながら理解を深める、メモリーツリー勉強法を取り入れました。
次に、規範の暗記の曖昧さをなくすために、iPadにフラッシュカードを作成して、今までなんとなく頭に入っているだけの知識であったり、曖昧なまま覚えていた規範・論証を極力減らせるようにしました。
「司法試験はいかに早く自分に合った勉強法を見つけ出すかが大事」と教えられたことがあるのですが、まさにその通りだと思います。私はそれがすぐに見つけられず、合格までに時間がかかりましたが、自分の得意・不得意に目を向けて、自分に合った勉強法が早期に確立できれば、誰でも合格できる試験だと思います。