南山法友会 司法試験合格者の声
加田 千捺さん (2022年度合格)
2023年04月10日
私は、南山大学法学部を卒業後、南山大学法科大学院の標準就業コースに入学し、1回目の受験で合格することができました。南山の法科大学院を選んだ理由として、大学生時代から慣れ親しんだキャンパスで無駄な負担がないこと、先生方との距離感が比較的近く質問や相談がしやすいこと、個々に広いキャレルが与えられ勉強する環境が整っていることが挙げられます。
以下、司法試験当日までの私の勉強方法を簡単に紹介します。一元化の教材について、初めは趣旨規範ブックに加筆や訂正をする形を取っていましたが、その量が膨大で書ききれないと思うようになり、途中からまとめノートを自作するようになりました。まとめノートは、民法と選択科目以外は作成し、過去問を解きながら常に内容を見直し・変更していました。論文試験の対策は、ほぼ司法試験の過去問のみで、他の演習本等はあまりやれていません。私は、過去問を解く際に細かいところまで気にし、1つ1つにかなりの時間をかけていました。このままでは、司法試験の問題の感覚を掴むことが全くできないまま試験に挑むことになるという危機感から、とにかく過去問を回すことを第一とする方針に切り替えました。切り替えた時期が遅く、全年度の過去問をやることはできませんでしたが、勇気を持って切り替えたことが今回合格できた一番の理由だと思っています。短答試験の対策は、短答過去問パーフェクトで行いました。他の書籍に比べ解説が詳細で長いこと、理由付けまで頭に入れようとしていたことから、一周こなすだけでもかなりの時間がかかりました。ただ、理由付けまで理解しておくことで、未知の問題でもそこから派生して答えを出せましたし、実際に短答では8割の点数を取ることもできました。
私は、今まで受験というもので思う結果が出せたことが一度もなく、受験を通じて自信を喪失していました。大学院在学中も、自分の出来の悪さに落ち込むことも多々ありましたが、無事合格することができ、もう少し自分を認めてもよいのではないかと思えるようになりました。皆さんの中で、司法試験に挑むことに悩まれている方がいらっしゃいましたら、ほんの少しでも背中を押すきっかけになれば幸いです。