南山法友会 司法試験合格者の声
鈴木 大資さん (2018年度合格)
2021年04月13日
私は南山大学法科大学院の既修者コースに入学しました。当時、教諭職の妻と3歳の子供がおり、私も仕事をしながらの通学でした。
法科大学院での既修者コースの授業は、主に基礎を習得していることを前提とした演習からスタートしました。未修者コースの方との合同の授業でも既修者であることを前提にした質問がなされることが多かったと思います。そのため基礎知識の確認に加え予習に力を入れ、指定された基本書などの他、市販の基本書や問題集のうちでも司法試験受験生必読の書といわれるものはできるだけ入手し読むようにしていました。
また、司法試験合格のためには「時間内で問題に解答し書く力」、「文章で伝える力」などが必要です。そのため答案を書く機会を復習と位置づけて積極的に設けていました。
心身の健康にも留意しました。勉強を続けているとスランプに陥ることや悩みも生じてきます。その際の対策として良い気分転換やストレス発散方法を身につけておくことは、司法試験に臨む生活を送る上でもとても大切なことだと思います。私は、既修者コースに同期入学した仲間と相談をすることに加えて、他の学年の方とも交流し、定期試験後などには食事会で楽しむこともありました。
さらにモチベーションの維持のため法科大学院ならではの「エクスターンシップ」の受講を強くお勧めします。通常では経験できない法律事務所の仕事を2週間にわたって知ることは自分の経験や将来の法曹像のイメージ作りの一助になるだけはではなく、第一線で働く弁護士の先生方とのご縁をいただける貴重な機会です。ここで得たものは本当に大きくプラスに作用しますので、「いつもの2週間」を机上の勉強時間ではなくエクスターンシップで過ごす「貴重な2週間」としてください。
南山大学法科大学院の教育理念である「人間の尊厳のために」は、自己及び他者の基本的人権の尊重を重視する法曹としても常に心に留めねばならない最も大切な理念であると思います。また南山大学法科大学院は、素晴しい教員の方々や生徒間のコミュニケーションを大切にした少人数の教育体制の充実はもちろん「人間の尊厳科目群」や「展開・先端科目群」の設置など充実したカリキュラムのもと社会で真に活躍できる有為な法曹を育成しようとする理念をもった全国有数の法科大学院だと思います。
南山大学法科大学院に入学されました暁には、常に積極性と情熱を持って、良き学友と互いに切磋琢磨し相互に高め合いながら、司法試験の合格を目指してください。そして良き法曹として共に活躍しましょう。