南山法友会 司法試験合格者の声
今井 智子さん (2010年度合格)
2018年12月10日
私は南山大学法学部出身でしたので、通い慣れた環境で勉強に打ち込むのがベストだと考え、南山法科大学院標準修業コースに入学しました。
3年間の大学院生活を通していえるのは、法科大学院の講義を大切にし、予習や課題に真剣に取り組んだということです。夜遅くまで院生同士で議論し合うことも多くあり、このような経験が、多角的な視点から物事を捉える能力や、他者を説得する表現能力を磨くことにつながったと思います。また、南山法科大学院では院生各自に専用のキャレルが与えられ、ゼミを行う場合に有用な小規模教室も設置されているので、非常に充実した学習環境でした。
一番印象に残っているのは、実務に直接触れるエクスターンシップやリーガルクリニックに参加したことです。生の事件を目の当たりにして、法律家が「人」を相手にする職業であり、理論だけでは紛争を解決することはできないことを実感しました。
新司法試験合格までの道のりは、体力的にも精神的にも想像以上に負担の大きいものでしたが、「私の助けを必要としている人が待っている」ということが、何よりも大きなエネルギーとなりました。これから法律を学ぶみなさんにも、法律を学ぶ中で様々な刺激を受け、自分の目指す法曹像を具体的に形成していかれることをおすすめします。